相手を知るには脳を知る
日進月歩で人間の脳のことが解明されてきており、それは人間の本質がわかってきたことに直結します
脳科学者の中野信子さんの説によると
「母親の出産年齢が高いと熟女好きの男性になる」そうです
「出産年齢は上がってきてるので熟女好きな男性は増えそう!」と語ってました
記憶になくても『年配の女性が面倒をみて育ててくれていた』が脳に刻まれるらしいです
幼馴染の友人が娘に小学校の卒業記念は何が欲しいか聞くと「バイオリンが欲しい」と言われ楽器店に行きます
そこで「今からでは遅すぎる・・・始めるなら3歳前後だね」と言われ親子でショックを受けたそうです
今まで脳の特性・スペックは大差がなく「努力で変わる」という考え方が主流でしたが、これからは〈脳科学〉〈行動心理学〉などの進歩と連動して『教育・職業の個別対応』を深く考えて行ってもいいのではないかと思います
無理に12歳の娘にバイオリンを習わせて「あの子ができるのに何でお前は出来ない!」「努力が足りない!」という社会はなくすべきです
世界が歪んで見えている
宮口幸治さんの『ケーキが切れない非行少年たち』は個人的には衝撃の1冊でした
リゾート部門に移ってからの教育・研修はさまざまな学歴が集まっていますので、今までと勝手が違い戸惑いましたが、その謎がきれいに解決した1冊でした
教育実習経験者の新入社員とも語り合い、教育を議論するには良い題材でした
多くの人は「脳の構造なんて皆同じ」「訓練した人は有能で怠けた人が能力が劣る」と考えるます
少年院にいる少年に「3人でケーキ食べたいから平等に切って」と言えばベンツのマークになると思いきや下記のようになるそうです
「このぐらいはわかるだろう」「このぐらいはできるだろう」「だって俺ができるんだから」 という考えがいかに危険かがわかります
「当然社会ルールは知っているはず」が理解しきれていないから少年院にいるのです
かなり世界が歪んで見えているのだといえます
下図を横に置いて模写してとやらせても正確にできません
見る・聞くから得る認知機能に問題があるようです
物事を判断する力
未来を予測する力が弱いのも特徴です
「お金が無くて困ったらどうしますか?」に対して「働く」「借りる」とはならず「奪う」「盗む」という解答だそうです
お金が欲しい⇒稼ぐ手段が思いつかないようです
親や教師が〈しっかりダメな理由を話して原因を理解させる〉ことをしてこなかったこともあります
画一的な教育に柔軟性を
社会の仕組みも教育体系も、優れた頭脳の方々が創ったものだと思います
その内容・進展スピードについていけない人も実際は多くいます
画一的な教育プログラムなどは脳科学と連動させて変えていかなければならないのではと思います
資本主義は競争の原理で動いているので能力のある人間は有利です
『誰も置き去りにしない社会』を目指すのであれば、画一的な教育にもっと柔軟性を持たせるべきです
自分が、自分の大切な人が、画一的な教育・現在の社会の仕組みに適応しきれず苦悩しているのであれば、なんとか道標を作りたいです
少年院にいる子供たちの共通点は
1.認知機能の弱さ
2.感情統制の弱さ
3.融通の利かなさ
4.不適切な自己評価
にプラスして、身体的不器用さだそうです
早いうちに気づいてあげ、対応してあげれば道を踏み外すこともないわけです
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました