常に人生の安定は違う
人々は 常により良い安全・安心・安定した人生を創ろうとします
昭和の終身雇用・年功序列がいい例で「新卒で入った会社が一生面倒をみてくれ、役職と賃金は年齢と共に誰もが上がっていき、老後は高額な退職金と年金で安心した人生」という社会の仕組みがつくられました
平成に入りバブル経済の崩壊と長引く不況がその仕組みを壊しましたが、終身雇用・年功序列が頭に擦り込まれてしまった世代は困惑しています
かろうじて労働法で人は簡単に解雇できず、国も雇用の安定を第一に考えるので終身雇用ぽさは残されています
よほどの人手不足でない限り年功序列は終わりを告げてますが「50代で役職定年」の現実を受け入れようとしません
「積み重ねた経験値を活かして若い世代のサポートにまわろう」という人は少数派で、オレ様管理職は役職定年に対してかなり絶望する人もいます
とはいえ「転職する」「起業する」「投資家になる」という選択肢はないようで、雇われる一択です
終身雇用・年功序列・高額の退職金という安全・安心・安定のAAAの仕組みが劣化して、新しいAAAの仕組みが生まれてきています
次の世代の安定した人生
Z世代になってくると「ずっと一つの企業にいることはあり得ない」という思考で、新卒でそのまま同じ会社にいるⅩ世代を「ぶら下がりおじさん」などと呼び、価値観はまるで違います
賢い子になると「30代中盤から40歳前半までに株のインデックス投資で月20万ほど安定的に得るようにして、副業で10万円、会社は居心地のいい会社に勤める」というライフプランをもっていたりします
IQは少しずつ高くなっており、賢い人間ほど先を読むし、辛抱も出来ます
若い世代の中には「研修でもっと投資や副業を講義して、雇われなくても大丈夫な新しい時代の生き方を話してください」などと言われますが、会社にとっては都合が悪いのでやるわけがありません
『社会福祉が安定するほど自殺率は上がる』のは事実で、生きるたくましさを奪うからです
日本の世界的に見ても優れた雇用安定の仕組みの中で生きてきた世代は、失職に弱くなります
安全・安心・安定の仕組みは素晴らしい反面、人から考える力とたくましく生きる力を奪います
「これからはたくましく生きるように意識を変えちゃえばいいじゃないか!」という人もいますが、そうはなりません
カタチを変えて安心・安定・安全を追い求めます
籠の中で飼われていた鳥が籠の外の世界で生きていけないのと同じです
就職氷河期の暗黒時代を見て社会に出てきた若い世代は、終身雇用・年功序列が摺り込まれた世代とは明らかに違い、新しい安心・安定・安全な生き方を模索しています
時代は移り変わるはわかってはいるが
そもそも複利の力を利用したインデックス投資は20年目くらいから加速しだし、30年、40年とグイグイ加速していきますので、50代・60代・70代などの時間が残されていない世代は「一気に増やしたい!」と焦りすぎて詐欺に引っ掛かりやすいです
Ⅹ世代までは「収入は労働所得一本」という人が多いですが、Y世代辺りから『本業・副業・投資の三本立てライフ』を生きている人が目立ち始めます
複数の収入減をもつことにより安定を目指す『複業』です
もともと戦後の暗黒期までは、このように複数の水源をもつ生き方の人は多かったですが、終身雇用・年功序列が定着すると「サラリーマンは安全・安心・安定でいい」となり、労働所得一本になっていきました
労働所得一本足打法の世代は「考えるのが面倒だ」「行動するのが億劫だ」「雇われている方がいい」と考えると思いますが、就職氷河期という暗黒の日本を見てきた世代は、新しい時代の安全・安心・安定を築いていく方がいいと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました