日本の職場の人間関係はどうなのか
日本人の退職理由で意外に多いのが職場の人間関係です
新入社員や就活生が抱く日本のサラリーマンのイメージは
・礼儀正しい
・真面目
・勤勉・寡黙
・平和的
・慎重
だそうで、実際の日本人とずれていません
『大いなる和の国大和』と言われるくらい『和』を重んじてきた長い歴史のある民族です
〈和食〉〈和風〉の和=日本と言う意味ですから「和のある民族=日本人」と言えます
2015年の国際調査では『日本の職場の人間関係は世界で最下位』だったのだそうです
さらにこの10年で大幅に悪化しているそうで、日本の職場はギスギスしているそうです
ISSP=国際社会調査プログラムの調査によると「自分の職場では、職場の同僚の関係は良い」と思っている人の割合では日本は調査対象37カ国中最下位
ただし「非常に良い」「まあ良い」を合わせて7割近くが「良い」と言っているのですが、世界的に見れば最低レベルです
この10~20年の変化で見れば、契約社員、派遣社員、パートタイマーなどが増えて職場が多様化しており、職場の人間関係に影響を与えていると観る人もいます
女性の管理職リーダーの増も大きな社会変化です
『多様化』も『女性の活躍』も悪いことではなく良いことで、むしろ世界的に遅れているくらいです
ただ『多様性の時代に追いつかない世代』も割と多いようです
日本特有の『飲みニュケーション』『喫煙室の井戸端会議』の減もあります
若い世代を中心に〈お酒の量減〉〈喫煙者減〉となっており、健康上良いことですがコミニュケーションは減りました
この減った分を埋めるコミニュケーションの仕組みが必要になってきます
長く無事に居座りたいのが日本人
終身雇用気質も色濃く残り、諸外国のように『ここでスキルをアップさせたら次はもっといい職がに行く』という意識の日本人はまだまだ少なく「無事に長く居座りたい」という意識が強い人が多いです
「賃貸に住んで良いところがあったら引っ越す」のと違い
「ここにずっと定住する」となると町内・隣・近所が気になります
人は自分が変わるのは嫌がるくせに他者には変化を要求します
終身雇用意識はしばらく抜けきらないと思います
「あいつ実力つけてきたな!給料上げないと他に行っちゃうぞ!」となれば給与も諸外国のように上がると思いますが「成長するより無難に生きる」がメインになれば「スキルアップはしてないけど長く在籍してるんだから給料上げて」という姿勢になりかねません
日本は長らく〈終身雇用〉〈年功序列〉が続きぼけてしまいましたが、給与はスキル・実績に応じて上がるのが世界の常識です
「長くいるのに給料が上がらない」と主張されても経営陣からすれば「???」となります
「部長にもなったし、あとは無難に定年まで逃げ切ろう」というぶら下がりおじさんはまだ一部存在します
このような部署は新しいチャレンジは生まれず、意識の高い部下から萎えていきます
さらにぶら下がりマインドが感染拡大すれば、何の成長も変化もない職場になりかねません
職場の4毒
心理学者の松村亜里さんは「人間関係を壊す4毒=批判・侮辱・自己弁護・逃避から心理的安全性を確保すべき」と言います
4毒をつくらせない職場環境づくりとは
①批判⇒相手を批判せずに行動に注目する
相手の人格・性格・能力を責めない
特に「君はいつも○○だ」は厳禁
性格・能力は変えられないため無気力になりやすい
行動は変えられる為やって欲しいことを伝える
②侮辱⇒相手を侮辱せず、性格の強みに注目する
侮辱には冷笑・皮肉も含まれます
相手の強みに注目し、相手の可能性を信じ、その為に何が必要か話し合ってみる
③間違ったときは自己弁護しないで謝る
「私は悪くない」は謝る機会をなくします
「人は間違ってもいい」という文化は心理的安全性を高めます
④問題から逃避しないで話し合う
問題ときちんと向き合わないことで人間関係の修復が阻まれてしまいます
お互いの幸福の為に話し合うことが大事です
これから日本はさらに転職を頻繁にするようになります
2030年後辺りから転職&学び直しがスタンダードになると言われています
これは60代でも学んで転職が多くなります
転職は『スキル=能力+キャラクター=人間性』が評価基準になっていきます
自己の4毒は早めに抜いておいた方がいいと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました