干合とは
「この人とは相性いいですか、悪いですか?」 非常によく聞かれる質問で、いいのか?悪いのか?簡単明瞭な答えが欲しいのです
「努力せずに楽にいい相性の人か否か」という非常にインスタントな答えを求める人が多いですが、相性には様々な見方があり、様々な面を持ち合わせる人の性格は「何も努力しなくてもスムーズにいく部分」と「相手を理解して改善する部分」があります
また、縁あって出会った人との関係の為に『相性は活用するもの』といえます
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸を『干』と呼びます
木・火・土・金・水の5つを陰陽に分けた10タイプ=『十干』です
木が火を生じ=木生火 火によって灰になるため土を生じ=火生土 土の中に金が生じ=土生金 金が溶けると水を生じ=金生水 水は木を生じる=水生木 という生み出す関係を『相生』
木が土の栄養を奪い=木剋土 土が水をせき止め=土剋水 水が火を消し=水剋火 火が金を溶かし=火剋金 金が木を断ち切る=金剋木 という剋す(痛めつける)関係を『相克』といいます。
相生相剋の他に干にはもう一つ法則があります
干が引き合う関係を『干合』と言い、これは夫婦の型で、干合している場合はなんとなく気になり、惹かれます
空間を表す十干には陽干と陰干があり
陽干は甲・丙・戊・庚・壬の5つで、天の気を表します
陰干は己・辛・癸・乙・丁の5つで、地の気を表します
干合の関係は次の5つです
- 甲-己
- 乙-庚
- 丙-辛
- 丁-壬
- 戊-癸
- 「えっ?相剋の関係じゃない!」と思う人がいるかもしれませんが『相剋の関係で陰陽の和がある』のが干合のカタチです
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干合でみる相性
干合とは十干の夫婦のカタチの組み合わせなので、結婚の相性を見るに当たり重要な心の一致をあらわす方程式といえます
「命式の中に夫婦のカタチはあるか?」ということになります
ポイント③・・・干合があるか
まずは自分の命式の『天干の3つの干』をみます(下図では『壬・庚・丙』) 次に相手の命式の干と干合するものはあるかをみます
最も重視すべきは自分の日干(下図では『壬』)です
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①お互いの日干が干合するのが一番理想です
(下図なら相手の日干が『丙』だったら理想)
②つぎが日干と月干の干合(下図)
③つぎが日干と年干の干合(下図)
④つぎが月干と月干の干合
つぎの2つは恋人関係ではうまくいきますが、結婚への発展でもたつきがちなので、きっかけや勢いが必要になります
⑤つぎが月干と年干の干合
⑥つぎが年干と年干の干合 です
干合とは「心の惹かれるカタチ」ということです
命式内に干合となる組み合わせが複数ある場合は
日干と月干 > 日干と時干 > 年干と月干 という優先順位となります
似たもの同士は長続きしない
「同じ干の方が相手の気持ちがわかるから良い相性じゃないの?」と考える人もいるかもしれませんが『似たもの同士は長続きしない』のです
お互いが同じ強さ、お互いが同質だと長続きが難しく、お互いにないものを補充し合う関係の方が結婚は上手くいきます
補充し合うということは、それぞれの質が違い、異なる長所と短所をもっているということが重要になります
自然界はバランスを保とうとするので、異なる質の組み合わせによりお互い補充し合える関係の方が栄えるのです
女性は自分とは異なる遺伝子をもった男性を無意識に求めており、それは臭いで判断しているといいます
思春期になると自分と近い遺伝子の父親の臭いに嫌悪感をもち「一緒に洗濯しないで!」などと言うのはその為です
父親の遺伝子が濃いほど不快のようです
そもそも男女自体が全く違うものであり、性質の異なる者同士を結び付け、子孫繁栄をしていくというのが自然の構造です
よく離婚の理由に「性格の不一致」とあげるカップルが多いですが「異なるから引き合った」「異質だからこそ理想」だと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました