眼を得た人たち
何度か語ったことですが『民』という字は『眼』から目ともう一つの目を取り除いた字だそうです
『社会の仕組みが見えていない人々』
『世の中の真理を知らずに生涯を終わる人々』
という意味らしいので怖い話ですね
国民とか市民とかなにげなく使っていますが、支配者からは見下されているということです
「勤勉に働くことは美しい」
「努力する姿は素晴らしい」
「組織に忠実な姿は誇らしい」
という支配者に都合のいい価値観に真面目にしたがって生きている人のようです
4割くらいの人は「人の言うことに従っていた方が楽だ!」という質だそうです
この4割の人は従業員として生きる一択です
2割の人は「人の言いなりに動くのは苦痛だ!自分で考え、自分の足で進んで行きたい」という質のようです
この2割は就職せずに起業したり、独立したり、フリーランスになったり、研究者になったりする人もいます
どちらが幸福なのかは個々の解釈の問題です
アダムスミスの言葉を再度考えてみる
18世紀後半のイギリスの哲学者・思想家で『国富論』において自由主義経済論を打ち立てた古典派経済学の父 アダムスミスの言葉を考えてみます
『ほとんどの統治は、金持ちによる金持ちの為の統治である』
私のような民からすると「信じたくないがそうなんだろうな」と考えてしまいます
どこの学校でも中学生辺りから「将来は東大を出て官僚になる!」と志す人がごく一部います
たぶん「民で生きるのではなく眼をもっていきたい」という志をもったのだと思います
『人々の懐から金を吸い取るのは政府がもっとも早く取り組むことだ』
岸田総理は矢面に立たされ「増税眼鏡」などとののしられていますが、実際は総理を後ろから操る集団の行っていることです
ちなみに財務省での禁句は「減税」だそうです
本当に知らず知らずのうちに、様々な方法で税金は取られています
「歴代総理は財務省との戦いつづけた」と言いますが、今のように戦わない総理になると増税ラッシュになりますね
格差は広がる
『倫理が欠如すると資本主義は暴走する』
昨日はダイハツの不正が叩かれていましたが、その前はビックモーターが長らく叩かれていました
資本主義の基本は競争の原理で「競争のないところに発展はない」という発想から、懸命に他者と競い合いながら利益を伸ばしています
現実に目の前にあるのは「お客様の都合と他者の勝手(企業努力)」しかなく、そこには自社の都合はほぼ存在しません
利益を上げる為、競争に勝つために何をしてもいいのではなく、社会の成熟と共にコンプライアンスも厳しくなっていきます
コンプライアンス意識の緩い社会では仁義なき競争になりかねません
『1人の金持ちが存在するには、少なくとも500人の貧乏人がいなければならない』
ここも資本主義社会の闇ですね!資本家が労働者から搾取する姿を憂いて、平等な富の分配の共産主義ができたと言われますが、結果的に平等に貧しくなるだけです
「富は知のないところから知のある方へ流れる」の法則の通り、格差は広がるように出来ています
この事実を知っても
4割の『人に支配されて生きる方が楽』という人は「頭にくるけど仕方ない」と諦め
4割の人は「許せない!格差を何とかしろ!」と怒りますが、深くは考えず、複雑な社会の仕組みを解明せずに腹を立てつづけます
2割の人は「なるほどね!そういうことね!」と経営者やスペシャリスト、投資家になる行動を起こし近づこうとします
まだ20代前半の頃、採用企画課合宿で社長がぼそっと「不平等不平等というが、差は付いたのではなくつけられたんだよな」ぼやいたのを覚えています
「今は家柄などで線が引かれず、誰でも東大を受験でき、どんな職業でも目指せる!こんな平等な社会はない」と述べていたのが耳に残っています
日本社会は貧困が年々増えていますが、逆に富裕層は年々増えています
ようは「一億総中流社会」は終わり欧米のような「格差社会」に向かっていると言えます
これは情報民主主義によりアンダーグラウンドから抜け出す知識をキャッチし、実行を続けた人たちとそうでない人の差のような気がします
「昔のように親族からの口伝のみでなく、知識は誰でも得やすくなったのだからあとは行動だけ」とも言えます
・格差に気が付かず生きる人達
・格差に気が付くが考えようとしない人達
・格差に気が付き怒るが複雑な仕組みは理解しない人達
・格差のつく複雑な仕組みを理解し『眼』をもつ人達
に分かれていくように感じます
お金はあっても誰にも愛されず不幸な人は多いので、お金が全ての基準ではないですが『眼』をもつ努力だけはしていきたいと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました