言葉が全てではない
そもそも心理学という分野は、目に見えない「感情」や「思い」を学問にしたもので、客観性に乏しく、まだまだ科学的に証明できないものが多くあります
「人の心を読み取る科学」の完成は、タイムマシンより難しいそうなので、人間科学はまだまだ未完成の学問です
支店長になる前の研修では「心理カウンセラー」「コーチング」の資格講習が必須でしたが、さらにFBIの行動分析学に感銘し「行動心理士」の資格をとりました
行動心理学はしぐさから人の心理を読み取ります
仮説⇒実験⇒検証を重ねた、もっとも科学的な心理学といえます
社内でカウンセリングをしていても「言葉が全てではないな・・・」とよく思いますし、本音ではない言葉(うそを言ってるのではない)に振り回されることがあります
心理カウンセリングの講師に教わったことで「離婚をしたい」というクライアントに対して、問題なのは「本当に別れたがっているのか?」を正確に見抜くことだそうです
この場合は、いくつか質問してしぐさを観察します
だいたい、結婚したいという相談はストレートな思いで疑う余地がありませんが、別れたいという相談は『心の糸が絡み合った状態=ハートブレイク』で本人も本当の自分の気持ちが、理解できていない場合が多いようです
まずはこの気持ちがどれほどの固いものなのかを、心理カウンセリング、行動心理学で、正確に読み取ることが重要になってきます

「返事」が表す人間の心模様
「返事」が早いということは自信の表れです
自分に自信のある人はコミニュケ―ションが活発になり、他者に好感を与えます
考え方もクリアでわかりやすい話し方をしますが、自分に自信のない人はコミニュケーションがいまいちスムーズに進みません
人間は、それぞれがもっている情報を交換したり、お互いの気持ちを伝えあうことで、コミニュケ―ションをとり、絆を深めていきます
これにより相手への理解が深まり、相手に対して安心感が得られるようになるのです
コミニュケ―ション量の少ない相手に対しては、不安が多くなります
相手との心の距離を縮めたいと思えば、一にも二にもコミニュケ―ションで情報開示しあうことが大切です
相手を理解したいと思うと、人は口数が増える傾向にあります

しぐさから相手の不快指数を読み取る
人はストレスがかかると、自分の体に触れることで心を落ち着かせようとします
これを専門用語で「なだめ行動」と呼びます
なだめ行動がよく見られるのは、いやな思いをしたり、脅威を感じたり、うそをつくときなどです
ちなみにこのなだめ行動は、猫や犬などの他の動物にも見られます
なだめ行動は人が後ろめたさを感じた時に起こりやすいしぐさのひとつで、男性に多い「首の後ろを触る行為」などは笑顔でごまかされることが多いですが「話題を変えたい 」「これ以上突っ込まれたら困る・・・あせる」 という心理が隠されています
その他にも「額を手でこする」「ほおに手を当てる」「のど元に手を当てる」などは、不快感感情をあらわすなだめ行動といえます
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました