人財育成のビジネス算命学
ビジネスに占術を活用してきた経験から、四柱推命・算命学を中心にどう活用すべきかを書き綴っていきたいと思います  また長年の採用・教育業務・管理職の経験から人生100年時代の新卒の就活、ミドルの転職、シニアの転職、キャリアプランやライフプランを企業側からの目線で情報発信していきます 
シニアの働くを考える

晩年が多様化する時代

問題は人生が長くなること

明治と大正時代の日本人の平均寿命は43歳・44歳でした

当然「60歳を過ぎた自分」など考える人は少なかったでしょう

昭和に寿命はぐんと延び男性も70歳を越え、平成になると55歳定年から60歳定年となりましたが、当時の人事関係者は5年延びた定年にかなり苦労して調整したようです

人生100年時代はまだまだ先の話ですが、X世代は男性85歳・女性95歳などは考えておくべきなのは確かで、Z世代となれば「80歳までは働く」「年金だけでの生活は困難」「国民の半分は老人」という社会になります

遺伝子情報から将来かかるべき病気がわかり、未然に防ぐことができるオミックス医療は2035年には一般化しそうなので、ここから一気に寿命は延びそうです

寿命が延びれば学習期20年、老後15年は変わらず、伸びるのは労働期です

若い世代は昭和の労働期の倍以上の年月を働かなければなりません

よほど人不足な企業でなければ高校を出た社員を70年間雇い続けるは無理だと思います

終身雇用は昭和の仕組みなので崩壊していますが、今の若い世代は『60歳以降をどう生きるか』は今から用意しておくべき重要なテーマとなります

『収入を得る』=生活の為の資金を得るをどうするのかということです

主君に仕える侍の生き方

労働力不足は年々深刻になっていくので「学校を出た新卒を雇う」は一部の企業だけになります

シルバー人材の活用は大いに歓迎されるので、就職先に苦労することはなさそうです

よく自由に大空を舞える鳥は幸せで、籠の中の鳥は自由がなく不幸せと言いますが、人間の勝手な解釈で、外敵に捕食されず、雨風をしのげ、定期的にエサをもらえる籠の鳥の方がずっと長生きします

従業員で生きるということは

仕事は用意されている

最終責任はおわなくていい

資金などのリスクをおわなくていい

自分のポジションだけ守ればいい

ダメになったら他に移ればいい

という非常にリスクのない生き方です

仕える主君を見つけ『一所懸命』に忠義をもって勤めるという侍の生き方です

リスクが無くメリットが多いようですが『健康を害したら終わり』『精神を病んだら終わり』『主君の命で終わらされることもある』ということは考えておかなければなりません

自由奔放に好き勝手生きることができない代わりに、安全で安定した生き方になります

侍とは、私がなく、ただただ忠実に主君の為に生き、禄をもらう生き方のことです

無為自然で風流人で生きる

無理をしないで自然体で生きることを説いた老子の思想をさらに進化させた荘子は、全く働かずプロのプー太郎といえます

「働くことは美しい」というたぐいの労働信仰を賛美する雇う側の詭弁には付き合わず人の生きる目的は幸福になることという考えに沿った生き方を徹底した人です

どんなに好条件で雇うという依頼が来ても断り続けありのままの自分で生きればいいと説いています

「いい学校を出て、いい会社に入って、いい給料をもらう」というたぐいのブランド志向の生き方を否定しています

高等動物ほど遊びを好むという自然の法則がありますが、犬猫あたりからおもちゃで遊びだします

人間ほどの知能があると「あれもやりたい、これもやりたい」という尽きることがない欲求があふれてくるのが人間の本来のエネルギーです

私は教育・研修責任者として正直に言いますが「労働は美しい」「この組織は素晴らしい」という思考にシフトさせる方向の言葉を定期的に摺り込みます

「本来やりたい仕事ではない」「能力に関係なく平等に扱ってほしい」などの思想を企業に都合がいいように浄化するのも仕事になります

こうして労働信仰は摺り込まれていきます

私の叔父は大企業で部長までのぼり「並みいる大卒ばかりの中で、高卒の俺を部長にまで抜擢してくれた」と非常に恩義を感じており、忠誠心も強い人でした

その企業の不祥事が報道されると「何をやっているんだ!なさけない」とずっと怒ってます

「もうあなたは関係ないだろ!」と思いますが、辞めても心はずっといた会社に残したままです

企業が必要としているのは賢い自由人ではなく、労働信仰の摺り込まれたストームトルーパーです

この生き方を長くすると引退しても「趣味がない」「やりたいこともない」「遊ぶ友達いない」という人間らしい幸福な生き方ができません

子供のころ「なにして遊ぶ?」と言えば、子供は多くの遊びたいことを提案しますが、引退して「なにして遊びたい?」がないほどむなしい生き方はありません

「豪華客船で世界一周」「プライベートジェットで好きなところへ行く」など出来なくても「時間さえあればやりたいことがたくさんある」というのが高等動物の頂点に立つ人間です

そう生きる為には、多くのFIRE達成が語るようにお金がお金を生む仕組みをつくらなければなりません

誰もが最初にする投資は労働市場に自分という労働資本を投資してお金を得るということになります

そこから株式投資・不動産投資・権利投資などの労働以外にお金を生む仕組みをつくらねば経済的自立は出来ません

「好きなことで稼ぐ」というのほんの一部の人しかできない芸です

多くの人は長い年月掛けて経済的自立を達成しますから、風流人のように老後を生きるなら若い頃から準備が必要で、長い年月をやりきる気持ちを支えるのが「あれもこれもやりたいという欲求」になります

なにも準備をせず「あれこれやりたい欲求」だけあると、愚者にかけられた税金などと呼ばれる宝くじを買い続けるなどの行動に出たりします

プロのプー太郎を目指すなら、若いうちからのマネーリテラシーを身につける努力とコツコツとした準備が必要です

若い世代ほど私などの世代よりIQが高いので、実現力は高いと思います

年寄世代が「若い奴はダメだ!」と思うのは、経験不足からくる未熟さだけで、総じてIQは高くなっています

人の生き方は自由で「労働は美徳だ」や「自由に生きることこそ幸福だ」など様々な解釈があります

長くなりすぎる人生の後半をどう生きるかは考えるべきテーマであることだけは間違いなさそうです

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

ABOUT ME
ashikaga
採用・教育・研修業務と営業・企画の業務が半々のキャリアでした 支店長・企画課課長・営業部長・採用教育部部長の経験あり 大企業⇒中小企業⇒大企業でキャリアを積みました 算命学は高尾学館を卒業 部下の管理や育成に大いに活かしてきました サラリーマンと個人の事業と投資をしています