日本人は協調的で気遣いができる民族のはずが
日本人の「おもてなし」は世界的に評価が高いです
「気遣いが細やか」「穏やかで親切」と評価を受けていますから、日本人の組織はさぞかしいい人間関係のはずと考えたりします
リゾート部門の採用・教育の仕事になってからは、様々な国の出身の社員とも接しますが、総じて日本人の評価は高いです
・ちゃんと並び順番を守る
・争いごとが少ない
・勤勉
・時間を守る
・清潔
ただ時間が経つと少し変わってきます
・時々疎外されているように感じるときがある
・言葉に出ないが嫌な顔をする時がある
・忙しそうで余裕がない
・雑用が多い
など感じる社員が出始めます
「協調的で平和的だが何考えているかわからない」と言われたこともあります
転勤や配置転換はかなりしましたが「自分の職場の人間関係は他社と比べてどうなのか?」とわかるほど転職の経験はありません
当然海外の人間関係など全く知りません
日本の職場環境は良いのでしょうか?
日本の職場環境 は世界最下位の衝撃
沢渡あまねさんによると
国際比較調査プログラムの調査では日本の職場環境は37ヶ国中37位だそうです
「ギスギスして働きづらい」
「人手が足りない」
「的外れな支持を言う上司が多い」が主な要因のようです
世界的なオフィス用品メーカーのスチールケース社の世界20ヵ国1万4903人の「会社への帰属意識・愛着・誇り」などの調査では『職場環境満足度最下位』でもっとも職場環境に不満を持っている国のようです
「仲良きことは美しきかな」
「大いなる和の国大和」
の民族のはずなのに・・・最下位の人間関係とは
世界の労働者の退職理由は
・仕事内容がやりたいことと違う
・給料が低い
・労働時間や休日数
が多いようです
日本の場合、企業の多くを占める中小企業で見ると『人間関係』が非常に多いです
もちろん上司だったり、同僚だったり、かなり人によって違いますが日本の職場の人間関係はよろしくないと言えます
求人票や入社案内では人間関係は表記されておらず、会社説明会でも「人間関係はどうですか?」はさすがに聞けません
「会社にやってほしい教育・研修」のアンケート項目にも「管理職の人間性の教育」など書いてくる人がいたりします
「能力やキャリアだけで上司にしないで!人間性もちゃんと見て!」と注釈がついていてビックリしたことがあります
『世界最下位の人間関係の国』とはなんとも不愉快な結果です
基本的に居座ろうとすることが要因か
海外での就職は「プロジェクトに参加する」という感覚が多いです
「自分のスキルを買ってくれたからしっかり発揮しよう」
「ここで新たなスキルを身につけてステップアップしよう」
「自分のスキルが用なしになれば切られる」
「身につけたスキルと実績で次の会社はもっと高収入の契約をする」
など「一つの場所で長く過ごす」という発想がありません
「いずれは出てくし」と考えればさほど相手の人間性など気にならず、気になるのは自分のスキルレベルです
長く定住しようとなると周りの人間は気になってきます
海外の大学を出た新入社員のキャリア面接もしてみても
「自分のスキルはどんなレベルか」
「自分のスキルは他で通用するか」
などを常に気にしています
日本人でも上級を狙う調理師やスペシャリストはこのような考え方をもっています
上長がぬるいと「自分のスキルアップができない!」と不満を持ったりします
ただ、日本も終身雇用・年功序列はだんだん消滅し『ジョブ型雇用』『能力・成果主義』にシフトしていくので、人間関係にさほど気をまわす神経もなくなってくると考えてます
高度成長期は素晴らしかった日本の終身雇用・年功序列の雇用システムも時代に合わなくなり「ぶら下がりおじさん」「心は昭和を生きている上司」など若手の成長の阻害になっているケースが多いです
自分が採用しているのでひいきして言うのではないですが、Z世代は優秀かつバランスの取れた思考の人間が多いです
つまらぬ職場環境の悪さで若者の成長を阻害することはあってはならないと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました