日居天中殺とは
宿命天中殺は自分の命式に天中殺をもっていますが、運命の吉凶ではなく『個性』なので、その構造を知って処世術に活かしていきましょう
日居中殺とは下図のように日干支が『甲辰』『乙巳』の場合で、寅卯天中殺になります
天中殺のパワーとすれば日座中殺に順じますが、日座中殺が『現実問題に出やすい』=目に見える問題でわかりやすいのに対して、日居中殺は『精神に問題が出やすい』=心の問題なので目に見えない分わかりにくいです

『座』は地上、現実肉体が活動する場所 『居』は天上、精神・霊魂が活動する場所のことです
下図のように、日座中殺は地上の中心が中殺されていることにより現実問題が起きやすくなりますが、日居中殺は天上界の中心が中殺されているので精神界で問題が起きやすくなります

日居中殺は日座中殺と同様東西が欠けた天中殺で、残っているのは南北=精神面と中央です
日居中殺は精神世界における特色は大きいが、日座中殺ほど運命の特色は鮮明に出ません
特徴として幼少期に身に付けた習慣や思考法が大人になっても変化しないので『幼少期の環境が大きく人生に影響』します
表面はどうあれ内面は感受性の強い寂しがりやで不安定な心をもっているので、子供の頃に両親がそうした暗い内面を理解して育てたかどうかは重要です
乙巳の人は、霊感が強く見えないものが見えたりする人もいます
自分の命式内に天中殺があるので天中殺に免疫があり、年の天中殺が廻って来た時に影響が軽く済むとはいわれますが、やはり天中殺期間は新しいことを始めるのは避けた方が無難です
結婚も同じ宿命天中殺同士の方が「割れ鍋に綴じ蓋」でうまくいきます
宿命天中殺は苦労して自分が磨かれていきますので、苦労した分人として立派な人が多くなります
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精神の偉人・行動の野人
現実的な行動や行為から学び取ることが少ないためか、日常の行動面で同じ失敗を何度も繰り返したり、自己反省も少ないところがあり、周囲から行動面の批判を受けやすくなります
現実的な行動で失敗すると反省して改善するのではなく、精神世界へ逃避する傾向があります
精神世界から現実の肉体の世界へ傾斜しているせいか、よく動き肉体の疲労に対しても相当の忍耐力をもっており、周囲からは「働き者」「正直」「真面目」と評価されますが、世渡りは下手です
高尚な精神をもつわりには行動は荒々しいので『精神の偉人・行動の野人』と言われ、精神の持ち方と実際の行動とのバランスが保ちにくいところがあります
時間が経っても発想の転換や行動の改良がなかなかできにくいが、失敗をするたびに精神の向上が生まれるという特徴があります
日居中殺は精神的には練磨されていますが肉体とのバランスが取りづらい人です
『老若の同居』という面があり、性格の中に老成した一面と幼稚な面があって、それが同時に働きます
同じ世代の友人や同じ世界の人達との交流ができにくく、理解されない面もあるので、若い時には天堂星のような年配の人と付き合い、年をとったら天貴星・天恍星のような若い人と付き合う方がいいのです
若い時は老人に好かれたり、老人になってからは若者に好かれたりする人です
同じ世界の人とは精神世界で苦労する為、結婚して夫婦で一所に商売をするなどは避けた方が無難です
結婚相手は二人の間になんらかの大きな差がある方が上手くいきます
お互いが異質なほど良く、年齢・学歴・職業・家柄など差が大きければ良く『異座夫婦の世界で美になる』といわれています
日居中殺は生家や親族とは融合しにくく、育った家の家風とは違ったものを作り出していきます
商店で生まれ育ったのに医者になるや、医者の家に生まれたのに芸術家になるなどです
学者も芸術家も生まれ育った環境から相反する世界での能力が備わってくるのであって、後天的な環境によって副作用的なカタチで備わった才能なので才能としては不安定です
・自分の環境と内面(精神・才能)が相反している時は最大に才能を発揮できる
・環境と内面が一致している時は能力低下になる
という特徴があります

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