算命学 人生の羅針盤
人事からみた採用

新卒初任給30万円の時代到来

若者は天然記念物並みに減る

リゾート部門の採用になってから初任給の低さに苦戦します

大学のキャリアセンターに貼り出されている自社の求人票を見ると、外食産業と並び格段に低いので見るたびに憂鬱になります

社会に出て大卒採用業務に配属された時は「営業はきついから人気ないだろうな?」などと思っていましたが、初任給の高さと完全週休二日も定着しきらない頃に隔週週休三日という追い風でかなりの学生が来ていました

高度な仕事・辛い仕事で「も給料多い、休みも多い」は学生が志望してくれます

対して宿泊業は高度なスキルを要求されない仕事ですから、高額の給料を得る仕事ではなくマシン化へシフトするのが望ましい業種といえます

日本の企業は新卒一括採用・年功序列・終身雇用というカタチをとってきましたが、終身雇用は消えて大転職時代となり、年功序列も消えかかり、残る新卒採用も子供の大きな減少で消えていくと思います

国の予想数値より早いペースで子供は減りはじめ中堅大学以上の新卒採用できるのは一部の大企業のみとなると予想しています

「少子化を食い止めるために高校の無償化」と言ってますが、一足先に行っている韓国を見る限り逆に少子化は加速します

上の図を見ればわかる通り若者は天然記念物のように貴重になると思います

初任給30万円は当たり前 

270名の新入社員を集めて新入社員入社研修を行いますが「いつまでこんなことできるんだろうね?」と毎年採用関係者で呟いています

ついに初任給も30万円時代になってきました

日本商業開発・・・50万円

サイバーエージェント・・・42万円 

日本M&Aセンター・・・40.3万円 

ファーストリテイリング・・・33万円 

アビームコンサルティング・・・34万円

北の達人コーポレーション・・・34万円

セプテーニ・ホールディングス・・・33万円

フューチャー・・・32万円

こうなると新卒獲得を競い合う同業他社も一斉に初任給をあげてきます

あっという間に就職氷河期世代の給与を抜き、氷河期世代からは「俺の30年間は何だったんだ!」となりそうです

世の中は相場で動いているので若者の価値は今後上がり続けます

大企業で33万円、中小企業で27万円が相場となりそうです

新卒だけが労働力ではない 

仕事もできない新卒の若者に30万円なんて払えないよ!」と感じる企業も多いと思います

私も採用業務の若手時代「いいか!絶対ババ引くなよ!」と口を酸っぱくして言われました

新入社員は会社にとって負債なうえに、学習意欲のない若者を採るとずっと負債のままです

教育も入社研修の2週間~1ヵ月では済みません

そもそも新卒採用を考え直すべきだと思います

新卒学生は内定を2.7獲得するようで、連動して内定辞退率は26%と4人内定出しても1人には辞退されますが、中間採用なら内定辞退率6%です

現在、新卒充足率70%で過去最低ですが今後はどんどん低くなっていき、少ない人材の取り合いで質の低い人材を引く可能性も高くなります

ただし、労働人口はさほど大きく減っていません

女性の専業主婦が大きく減り、70歳で働いている方も半分以上になってきており、今後は完全な老後は80歳となりそうです

「死ぬまで働かせ、ひどい国だ!」ではなく寿命が延びてきているので致し方ないのです

若者は減りますが、高齢者は増えますので高齢者の雇用を真剣に考えるべきです

昭和の70歳と令和の70歳は全然違います

私の見る限り、若者より体調管理がしっかりしていてまず休むことがありませんし、新卒の初任給の半分の人件費で済みそうです

「子持ち様の女性はヤダ!」などと言わず、子持ち女性が働きやすい環境を創り女性の雇用制度を整えることです

国や社会にとって最も大切な宝は『子供を産める女性&子供を育てている女性』です

また文化の違いを乗り越えて外国人労働者の雇用と「忠誠心がない」などと言う昭和の価値観を捨ててフリーランスの雇用をしていけば、ある程度は人は補充出来ます

当然、マシンでできるものはマシン化・AI化していくべきだと思います

採用も多様化していく時代といえそうです

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました