昭和は意識高い系の時代
私は平成に社会に出ましたが、新入社員入社研修では社外講師の方が「人生は熱く生きなければ意味がない!仕事も熱量の強さで成果が決まる!」と何度も述べていました
最初に擦り込まれた生き方は、今でも消えることはなく生きています
令和は「努力しても無理なものは無理」「人生に生きる意味はない」だからもっと気楽に楽しんだ方がいいという文化です
「生物は食して生命維持をすることと、子孫繁栄=繁殖以外の生存理由はない」と言われますが、大きくなり過ぎた人間の大脳はそれでは消化不良です
やはり自分の人生の意義を求めようとします
日本人が意識高い系から意識低い系に変化していったのは、頑張って倍率の高い受験戦争を戦い、求人難の就活を戦い、入社後も頑張ったのに全く報われなかった就職氷河期世代からだと思います
「昭和入社は最初から最後まで恵まれている!こんなに頑張ったのに俺たちは恵まれていない」という現実が人生から熱量を奪ったからかもしれません
『他人との比較は不幸の始まり』なのです
平成は経済は低下したが文化は花開いた
昭和は動けば動くほど成果が出た時代だったので、気合や根性で何とかなった時代といえます
「流した汗は嘘をつかない」
「靴の底がすり減るまで動け」
などの考えでは平成は成果がでませんでしたので「熱くなる前に冷静に考えよう」となっていきます
意識高い系の人はすぐに物事を「競技化」しようとする特徴があり、ゴールを決めルールを定め競争させることによって人は熱量が上がり、エネルギーが湧き、成果をあげると考えがちです
プロスポーツもビジネスやも「競技化」されているからこそ競争が生まれ、競い合った結果素晴らしい成果が生まれるという考えが主流でした
昭和世代は「競技化」の中で戦うのがとても性に合っていたのだと思います
平成は長きにわたり経済が低迷した時代でしたが、スイーツや多種多様の食べ物、遊びなどが生まれ、風流人のような生き方の人が増えていった時代に見えます
令和の子供の育て方
多くの企業戦士を生んだ昭和
多くの風流人を生んだ平成
どちらの時代の文化が子供の育成にはいいのでしょうか?
日米で学習塾を経営しているTLC for Kids代表の船津徹氏は
「勉強以外に好きなことがある子ほど伸びる!」
「ガリ勉せずとも、家で行う小さな習慣で子どもは変わる」
と述べています
「好きなことは時間を忘れて夢中になる」こんな子どもは研究者気質が強いかもしれないといいます
子どもの「特性」を引き出し、伸ばす親は子どもの「好き」や「やりたい」を見逃しておらず、たとえ子どもの「好き」が勉強でなくても、否定したりせずとことんやらせてあげているそうです
親は「好き」がゲーム、マンガ、音楽、ファッションなど勉強以外の分野である場合「好きなことをとことん極めなさい!」と言うのは相当な勇気が必要です
子どもの将来を心配するあまり、親はどうしても良い学校や安定した就職先など安全な道を進んでほしいと望んでしまいがちです
子どもの「好き」が勉強以外の場合はどうすればいいのでしょうか?
「好き」をやらせてあげる条件として「学校の宿題や課題などのやるべきことはやる」という家庭のルールを決めると効果的だそうです
もちろんルールを決める時は、必ず子どもと一緒に家族会議を行い「宿題や課題が終わったら、好きなことをいくらでもやってよい」というルールを子どもに納得してもらうということです
「やりたいこと」のために「やるべきこと」はさっさと終わらせる
勉強以外にも好きなことがある子はこのような「良い習慣」が身につきやすく、伸びやすいようです
親が子どもの「好き」を見つけて、思い切りやらせてあげると、子どもは「人からやらされている感」を持たずに、自分がやるべきことに「自主的なやる気」で取り組むようになっていくのです
その先には「自分の特性を活かしたキャリア形成→自分らしい人生の実現」が待っています
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました