ニュース番組はマスコミ劇場
新入社員の頃は先輩社員から「新聞は毎朝読むこと」「帰宅したらニュース番組を見ること」が社会人の常識と言われました
私が新入社員の頃は満員電車の中で新聞を小さく折りながら読んでるサラリーマンが多数いました
折り方が器用で手馴れており「あそこまで努力して情報インプットするから仕事ができるんだな」「努力してるな・・・」と感心しておりました
仕事が終わって帰宅すれば観るのはニュース番組で、21時・22時・23時それぞれ違う局のニュース番組を見ているという先輩社員も多かったです
帰宅したら「スポーツを見ている」「ドラマを見ている」「お笑いを見ている」「アニメを見ている」は娯楽とされ、ニュース番組を見ているは『情報収集の努力』とされていました
ただこのニュースも『マスコミ劇場のドラマ番組』と言えます
新聞は売上部数・テレビは視聴率が評価項目なので『人の関心を引けばいい』がマスコミの行動基準です
・すぐに役立つ情報
・自分と関りのある情報
・人生にとって意義のある情報
は少ないです
ニュースには陰性のドラマが多く、それならスポーツ・ドラマ・お笑いの陽性の感動を味わえるものの方が観る意味があるのかもしれません
ニュースを見ることは『情報収集の努力』ではなく『娯楽』と言えます
善悪をハッキリ分けた方が受け入れられる
落合陽一さんがウクライナ報道で「なぜあのような偏った発信をするのだろう」と言ってましたが、彼のような明晰な頭脳と違い、多くの人は『善か悪かの明確に分けられたドラマ』の方がわかりやすいし、続きが見たくなります
「戦車の砲弾1発は私たちの月収」
「対空ミサイル1発は私たちの年収」
「長距離弾道ミサイルは私たちの生涯賃金」
それにより多大な利益を得る企業や国があることは報道されません
「戦争だ!やった!もうかるぞ!長引け長引け!」と喜んでいる人もいるわけです
「ロシアはなんであんなことするんだ!狂った国だ!」と言う前に
ロシアを理解するキーワード『寒い・広い』を理解しなければなりません
寒いから「凍らない港が欲しい」「少しでも温暖な地域が欲しい」と古来より南下したがるのがロシアです
日本と大して変わらない人口なのに国土はべらぼうに広いです
日本人が一人で2LDKに住むのなら、ロシアは一人で66LDKに住んでいるのと同じです
一人で66LDKに住んでいたらセキュリティーが大変なのです
故に『干渉国というクッションが不可欠』で、接する国は安全・安心・安定のAAAでなければならず、今回はこの要素が強そうです
またロシアは侵略する国のイメージが強いですが、歴史を見れば侵略されることの方が多い国です
第2次世界大戦を観ても
本土大空襲・2か所の原爆投下・数々の玉砕などで多くの戦死者を出したとされる日本の死者は310万人
連合国・ロシアの双方から攻め込まれたドイツの死者数は690万人
ドイツと共に戦ったイタリアの死者数は45万人
ドイツに降伏したフランスの死者数は60万人
ドイツに長く抵抗していたイギリスの死者数は40万人
太平洋でも大西洋でも戦ったアメリカの死者数は30万人
対してロシアの死者数は2660万人で桁が違います
「強い国にならねばならない!」という意識が非常に強いわけです
このようなロシアの歴史は報じられず
戦争で大きな利益を生む人たちがいることは報じられず
「かなり偏った報道」
「善悪をはっきりさせ視聴率を狙ったドラマ」
がニュースという意識をもって見た方が良さそうです
情報民主主義時代の脳内整理術
現代は『情報民主主義』と呼ばれています
「18世紀の人が一生をかけて得る情報を2週間で得ることができる」のが今、私たちが住んでいる世界です
「芸能人の不倫がどう」
「隣の国がどう」
「どこの企業の不祥事がどう」
自分に関連性が無い、自分のテーマに関連性のないことに思考を深堀して使いエネルギーを無駄にしないことです
「自分は人間の行動心理をテーマにしている」なら企業のハラスメント、いじめ、不倫も必要情報ですが、そうでない場合そんな情報は聞き流しで良いと思います
私達の脳は基本的に石器時代と変わっていないので、膨大な情報洪水を処理できていないようです
現代は一人が一日に60以上のニュースが能動的にも受動的にも入り込んでくるようです
その中では昔のように『情報を得る努力』より『情報を選別する能力』の方が大切のような気がします
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました