精神の病に偏見をもちやすい日本
「今後、最も人類を死に至らしめる病気はうつ病」と言われています
その中でも日本人は要注意だそうです
繊細だからでも、精神が弱いからでもありません
「精神を病む」ということに少し偏見があるようで、初動が遅れ重症化しやすいようです
欧米などでは「なんか気持ちが落ち込みがちで変だから心理カウンセリング受けてくる」という気軽な感じですが、日本の場合は肉体の不調はすぐに病院に行くのに、精神の不調はすぐには動かず「かなり重症化してから動く」傾向があるそうです
精神を病む人が多いのではなく、動くのが遅いから重くなりやすいのです
最近はだいぶこの辺も「恥ずかしいことではない」と理解が進みましたが、まだまだ行動に起こすのが遅すぎるようです
精神医学も心理学も発展していますので、病名も細分化して種類が増えています
誰しも何かしらの精神の病に当てはまるかもしれません
ついついスマホの利用時間が長くなってしまう「スマホ依存症」を数えれば、かなりの人が該当するかもしれません
何も怖いものがない人などいない
恐怖症について考えてみます
怖がるものには個人差があり、犬好きから犬が怖い人まで様々です
「クモが怖い」「ヘビが怖い」「高いところが怖い」「暗いところが怖い」中には「ピエロが怖い」「人形が怖い」などもあります
深刻なところでは学校や職場に「いるだけで委縮してしまう恐怖を感じる人がいる」場合などです
特定の人も問題ですが、さらに「すべての人間を避けたがる」対人恐怖症などはかなり深刻です
恐怖症はひどく人の心を消耗させ、個人の生活のあらゆる側面に深く影響をおよぼしかねないそうです
意外な恐怖症がいくつかあります
1.歩行恐怖症
歩行恐怖症とは、歩くことに強い恐怖を覚える特異な恐怖症であり、主として高齢者に発症するようです
平坦でない場所を歩くのを避け、自宅でベッドの中にいて転ぶリスクを減らそうとします
恐怖がひどくなると、移動能力や自立生活を著しく制限することにもなります
歩行恐怖症の人々は歩くこと、特に平坦でない場所や慣れていない場所を歩くことを考えただけで深刻な不安を感じるので、日常の行動、たとえば散歩や買い物、家の周囲を歩くことさえも困難になるといいます
転ぶことへの心配が大きくなり、外の世界が潜在的な危機で満たされた場所のように感じてくる 恐怖症です
2.決断恐怖症
判断することに対する不合理な恐怖のことであり、個人が日々の生活を送る能力を損なわせることもある恐怖症です
とはいえ私達は何度も決断をしなければならない場面に出くわすので、深刻な恐怖症ですね
「今日はネクタイどれにする?」「お昼は何を食べる?」といった些細な選択に直面した時でさえ激しいパニックを経験するそうです
判断することに身がすくむような恐怖を感じ、それは夕食を何にするかといった些細なことから、転職や人間関係といった人生における重要な選択にいたるまで多岐にわたるというものです
選択を誤ることへの恐怖は、慢性的な先延ばしや回避行動、自分の決定を他人に依存することなどにつながり、人生がストレスに満ちたジレンマの連続になり、あらゆる決断が大惨事を引き起こすように感じる深刻な恐怖症です
3.食物恐怖症
拒食症とも呼ばれ、食べ物に対する持続的で不合理な恐怖を指します
調理や食品汚染、食中毒などに対して極度の不安を経験し、食べ物が傷んでいることが怖くて、それを考えるだけで実際に傷んでいたものを食べたかのように体調が悪くなるそうです
この強い恐怖が食物摂取の抑制、食事に関する極度の不安、睡眠障害、心配からくる身体的な症状などを引き起こし、日々の生活が戦いになり、毎度の食事は栄養ではなくストレスの源になるってしまいます
周りの理解が無いからこそ辛い
4.睡眠恐怖症
眠りに落ちることに対する強烈な不安がともない、入眠困難=寝つけない、就寝時の覚醒の増加、著しい苦痛などがあるそうです
睡眠恐怖症の人たちは、寝ることで自分をコントロールできないことを怖れ、就寝時間が怖くなり、不眠症や頻繁な覚醒、パニック発作などを経験することもあり、結果として起こる睡眠不足は疲労、いら立ち、集中力の欠如などを引き起こし、日々の生活に深刻な影響を与えています
夜は自分自身との戦いの始まりとなり、眠りに落ちることへの恐怖が体が必要としている休息よりも優先されるというので相当苦しいですね
5.雑音恐怖症
強い恐怖を引き起こす特別大きな音が引き金になることが多いが、驚くような音、奇妙な音、あるいは圧倒されるような音によることもあります
広くさまざまな音が引き金になる可能性があり、音の多すぎる場所にいるとパニック発作を起こすようになります
赤ん坊の泣き声、人の話し声なども含まれ、音楽の演奏で起こることもあります
この恐怖症は社会的な孤立や公共の場所を避ける行動につながり、通常の社会的活動に携わることや、自宅から出ることも困難になりかねないです
6.時間恐怖症
時間が経過することに対する恐れで、長期にわたる監禁を経験している人、たとえば刑務所や隔離施設などにいる人にしばしば見られ、無慈悲な時間の経過に対する過度に神経質な恐怖をともなうそうです
パニック発作、不安、時間が過ぎると考えることへの深い実存的な恐怖などがあります
時間の概念に捕らわれて身動きがとれなくなり、この瞬間に集中することが極めて困難になり、時間の経過とそれを止めることができないという認識が、継続的な苦痛の原因となるため、日々の行動とメンタルヘルスを著しく損ないかねない恐怖症です
7.恐怖症恐怖症
恐怖症そのものに対する恐怖症で、恐怖を体験すること、あるいはそれを他人に示すことへの恐怖となって現れる
恐怖の可能性に関する心配は、継続的な警戒とストレスを引き起こす
恐怖症恐怖症をもつ人は常に不安が高まる状態で生きており、恐怖を引き起こすかもしれない状況に遭遇することを心配し続けており、回避行動、社会的孤立、日常活動の困難につながります
恐怖は蔓延する存在となり、生活のあらゆる側面に影響をおよぼし、不安と恐怖の悪循環に陥り、それが恐怖そのものへの恐怖を加速させるようです
このように、特殊な精神病を患っている人もおり「なんか変だな?」と感じたら、身体の異変同様にすぐに動くことが重要だと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました