人財育成のビジネス算命学
ビジネスに占術を活用してきた経験から、四柱推命・算命学を中心にどう活用すべきかを書き綴っていきたいと思います  また長年の採用・教育業務・管理職の経験から人生100年時代の新卒の就活、ミドルの転職、シニアの転職、キャリアプランやライフプランを企業側からの目線で情報発信していきます 
マネジメント

怖い退職ドミノ

人手不足はさらに深刻化する

人手不足は求職者から見れば有難いことで、採用責任者からすれば 厳しい状態です

お隣の韓国や中国が仕事がなくて失業者に溢れてる状況をみれば、日本は求人天国です

5年前に実家に戻りリゾート部門の採用責任者になりましたが、途方もない人手不足状態に驚かされます

要因も求職者が来ない&離職率が高いというダブルパンチで、前任の採用担当者は「なすすべがない」と退職したそうです

こっちは実家に戻るための自己都合の異動なので贅沢は言えませんが「きつい部門に廻されたな」とはわかります

まずまずの黒字ではあるものの、100人近い派遣社員のコストがかなり利益を圧迫しています

素人が見ても「派遣社員をすべて新卒の若手に変えればものすごい黒字じゃん」とわかるレベルです

今までは「学校が企業に頼みに来るものだ」と思っていましたが、そうもいっていられませんので、もっとも近い2つの調理師学校に足を運びます

A校「すみません、今生徒一人に対して求人が26の状態ですのであまり期待しないでください」

そんな状態なのかと驚かされます

B校「お宅に入れた生徒は皆、3年以内に退職しているんだよね」と印象が悪い様子

日本の労働力人口は加速度的に減っていくから、採用や現場管理が意識を変えていかないと企業は人手不足倒産になるとは聞かされてましたが、実感したのはこの時が初めてです

とはいえ待ちの採用では不人気業界は人手不足が深刻化しますので、営業以上に攻めの採用をしなければなりません

ほっといても大学生が押し寄せて来て「面接日程が組めないよ!」と嘆いていた頃が懐かしいです

「最近の若い奴は・・・」とか「辞めたあいつに問題がある」という管理職もいますが、現場は意外に現実的で「協力できるところや、改善できるところがあれば何でも言ってください」という姿勢の人が多いです

皆「人手不足は深刻化していく」はわかっているようです

2040年には「人手不足が1100万人」という予測 

15年後の2040年には人手不足が1100万人と予測されていますが「ここがピーク」ではなくさらに人手不足は深刻化していくという予測です

 ぬるい考えの採用担当や原因他人論の現場管理職だとゆでガエル状態になります

経済動向などは予測が外れることも多いですが、人口推移はもっとも予測しやすい予測なので、国が税収減・年金増・社会保障額増を考えるのと同じく、企業も予測しやすい人口動態からの自社の労働人員を計画しておく必要があります

人の採用が厳しいのであれば、マシンやAIにどう置き換えていくかも検討しておくべきです

飲食店などはスタッフ一人であとはすべてマシン化しているお店なども次々に登場しています

今検討が進んでいますが、宿泊業などいずれは95%の仕事はマシンに置き換えることができます

従業員は巷には求人があふれた状態にどんどんなっていくのでいいですが、人一人採用するのは企業にとって採用活動や受け入れ準備などけっこうな手間になります

給料を上げる方向の日本では人件費も重荷になっていきます

少子高齢化と同じで、じわじわと変化してくるので「老人はいらない」「子持ち女性は困る」「すぐ辞めそうな若者は嫌いだ」などと言ってられない時代になってきます

「おかしいな?このレベルの人材ならいつも採れていたのに」と気づくころには、もう求人は来ない企業になっていたりします

怖い退職ドミノ退職ドミノ 

「マシンやAIに仕事を奪われる」などと悲観している人はナンセンスで、奪われる速度より人手不足のスピードの方が圧倒的に早いです

新製品の開発や質の向上、サービスのレベルアップと並んで『価格をいかに上げていくか』が頭の痛い問題になりつつあります

価格アップしないと人件費が上げられず、給料を上げないと人が採用できなくなるからです

労働環境も良くする、ブラック管理職は撲滅、人間関係の改善など、給料や休みを増やしても環境が悪いでも人は出ていきます

宿泊業のように不人気&人材の質が悪くすぐに離職する人材が多いところは退職ドミノ現象も起こる可能性があります

近くのホテルで「調理場が全員一度に辞めてしまった」などが起きています

それを聞いた経営陣が調理マシン700万円は安いかもしれないと言ってましたが私も同感です

採用費・教育費・人件費などを考えればマシンの方が安いといえます

マックジョブのような人の採用はマシンに置き換えるようにしてやめ、スペシャリストのみの質の採用にシフトしていくべきだと思います

マックジョブ=誰がやっても結果は同じ仕事の場合、適性検査をしても「深く考えないので簡単に辞める」という傾向がはっきり出ています

クリエイターやスペシャリストのように『やり人によって結果が大きく違う』質の採用に構造を変えた方が、深刻化す不人手不足の時代を生きていけます

利益を変えずにマックジョブ人員の人件費は大きく削減し、クリエイターやスペシャリストの給料を大きく上げる方向へシフトすべきだと思います

マックジョブ人員を増やし過ぎると退職ドミノは起きやすくなります

仕事に使命感がなく、深く考えないので少し嫌に感じると時間経過を待てずに辞めてしまう人たちだからです

5年ほど運用しましたがV-CATという適性検査ですぐに辞める人間はわかります

適性検査をなめてはいけない!一昔前は参考程度だった適性検査 「面接ではよかったんですが、適性検査で不合格となりました」と言われたらどう思いますか? 「えっ、適性検...

ただただ足し算をしていく検査でこうも人がわかるのかということに驚かされています

先日とある若手に「僕のようにルーティンワークしかできない人間は肩身が狭くなる気がします」といわれましたが、マシンにはできないルーティンワークには、かなり人が来そうで給料アップは難しそうです

マックジョブかスペシャリストかで、賃金格差はどんどん広がる時代になりそうなので、寿命が延び労働期間が60年・70年になりそうな今の中高生には、親のキャリア論は当てはまりません

人手不足は続くので就職氷河期のようなものはまず来ませんが、キャリアプランは独自に学んでおく必要があると思います

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

ABOUT ME
ashikaga
採用・教育・研修業務と営業・企画の業務が半々のキャリアでした 支店長・企画課課長・営業部長・採用教育部部長の経験あり 大企業⇒中小企業⇒大企業でキャリアを積みました 算命学は高尾学館を卒業 部下の管理や育成に大いに活かしてきました サラリーマンと個人の事業と投資をしています