なんでも自分基準で考えないこと
会社も3社目になりますが、採用・教育業務を3社でやってみて現在の宿泊業でよく聞く言葉が「頑張ってやってるんですが出来ないものは出来ないんです」と語る若い社員が多いことです
最初は大企業で商品開発系も営業系も競争は非常に激しい環境でした
次の会社も営業社員は同期間の競争が激しかったです
宿泊業は競争とは無縁な、私から見ると穏やかな世界です
「同期の〇〇の企画した商品がヒットした」
「同期の〇〇の営業数字がすごい」
などの競争社会独自のプレッシャーがありましたが、宿泊業ではそれがありません
賃金は低い業界なので求人には苦労しますが、競争が激しい環境での独自のストレスがありません
高度なスキルを要求される仕事もなく、1年もいれば大概のことは出来るようになります
それでも「頑張っても出来ない」と口にする若い世代は多いです
昭和は「やればできる」令和は「できることを探す」
「やればできる」
「流した汗は嘘をつかない」
「成果が出ないのはやり方が悪いか、やり方が足りないのどちらかだ」
昭和はこんな言葉が渦巻いてました
時代環境が変わり、先進国特有のゆるやかな知能指数上昇により昭和の価値観にも疑問符が付きます
ピータードラッカーなどの知識人は「人は強みでのみ勝負すべき、弱みは頭痛のタネになるだけ」と昔から述べてます
もっと昔にさかのぼれば、老子は自然体に生きるのがよく、努力の強要は無駄のようなことを多く説いています
昭和の日本は『意識高い系』のシェアが高かったため、使われる言葉も違ったようです
「頑張っても出来ないものは出来ない」は真理として、管理職・リーダー・教育担当者は意識していくべきです
「猫は警察犬にはならない」「でも猫は猫で必要とされ愛されている」という無為自然な捉え方が令和には必要です
強みを発掘することが企業教育
『型にはまった学校教育』と『同世代としかつきあいのなかった10代の環境』から社会に出てくるわけですから、自分の強み・長所・才能などはあまり発掘されていません
やはり自分の強みは社会での実践を通して見つけることになります
人事系の仕事の重要度の順番は
①人員配置・・・勝てる人員配置
②ルール・社内法・・・やる気の出る評価体制作り
③採用・・・どれだけ優秀な人を獲得したか
④教育・・・育つ環境か
⑤一般雑務
になると個人的に思っています
最も重要なのが『適材適所』なら『個人の強みの発掘』は企業にも利があります
「頑張ってもできない」と悟った若い世代に「頑張れ」「頑張れ」では、減り続ける貴重な若い労働者を活かすことができなくなってくるような気がします
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました