変化に恐怖を感じる日本人
諸行無常
万物流転
私達は「すべてのものは変化する」ということを知っています
寒い冬に耐えれば暖かい春が来て、その温かさはやがて暑さに変わり夏になる
猛暑に耐えればやがて涼しい秋になるが、その涼しさは寒さに変わっていく
時間を止めない限り変化は続きます
変化は苦痛も生みますが実りも生みます
北方民族のエスキモーが冷蔵庫やエアコンを開発してはくれず
南方民族のポリネシアの人々はストーブやヒーターを思いつきもしません
困り事や苦痛を解決するために行動したことは社会を豊かにします
とある社労士のコンサルタントが「これからの子供たちの労働環境はこう変わる」
「終身雇用からジョブ型雇用」
「年功序列から実力主義」
と公演していると、ある母親が「私の子供たちの未来はこれほど残酷になるとは・・・可哀そう・・・」と泣き出したそうです
悲観的な気質の人の多い日本人にとって変化は時に大きな恐怖を生むようです
『このまま終身雇用を続けた時の暗黒の社会』を日本人が理解するまで相当な時間がかかりそうです
終身雇用か・・・ジョブ型雇用か・・・多くの議論を重ねる必要があります
腹に落ちれば日本人は強いです
社会の進むべき3つの方向
政府も認めつつありますが日本は
・ジョブ型雇用の奨励
・副業の奨励
・投資の奨励
にシフトしています
「会社は労働法で従業員を切れない!安心、安心」という現在の環境は『日本のサラリーマンの勉強時間は一日6分』という驚愕の数字に表れています
(もちろん勉強している人はかなりしてますが)
対して外資や海外で就職した若者は日本の何倍の収入の代わりに「これができないと契約が切られる」と毎日何時間も勉強してスキルアップをしています
競争社会で個人が、企業が、国家がより豊かになる為には『人という資産を最大限に生かす』ジョブ型雇用が適していると国も、企業も、若者も理解し始めています
モノが無かった時代の成長は平等に伸び『1億総中流国家』などと言われました
モノが行き渡った成熟した社会では『所得格差』を生みます
未来の日本では、与党は「国民の平均所得は1000万になりました!所得倍増計画は功を称しました」とアピールするかもしれませんが
野党は「所得200万以下の人がこんなにいる!対して2000万円以上の人も多い!こんな格差社会許されるのか!」と食い下がる茶番劇が繰り出されそうです
車も軽自動車と高級車ばかりになり、中間の価格帯の車がなくなるかもしれません
「所得倍増します!」を単純に喜んではいけません
稼げる人材の育成・明晰な頭脳を活用していくことと
ドロップアウトした人に対するセーフティーネットが同時に大切になってきます
一つの企業にずっといるわけではないので『何度でもチャレンジできる社会の仕組み』も重要です
「俺は競争も勉強も苦手だよ」という人は『人手不足の中小企業』なら長く働けそうです
毎年何百人も何千人も新卒の大学生が入社してくる大企業を選ばないことです
「こう生きるべき」は無くなり社会は多様化していきます
投資と副業もスタンダードになる
平成前期まで日本の貯金金利は優れていましたので根強く貯金信仰があります
その素晴らしかった日本の貯金金利も今や限りなく0に近いです
「お金に働かせ増やさなきゃ」は投資になっていきます
NISAやiDeCoの導入や学校教育に『お金の授業』を取り入れたのは『貯金から投資にシフト』の為でしょう
また現在副業を認めている企業は4割に満たないですが『副業を認める方向にシフト』していくと思います
会社の仕事に支障をきたさないことが絶対条件になります
募集要項にも副業を認めるか否かの掲載が必要になるかもしれません
副業はお金の為だけでなく『スキルの幅を広げる』『新たな人脈から新しい考え方を得られる』などのメリットもあります
私が母の具合が悪く実家の企業に転職する時「部長職も捨てるし収入も大きく下がる」と先輩に相談すると
「不動産投資・株式投資・副業をやれ!サラリーマンを副業にしろ!」と言われました
「X世代は『ぶら下がりおじさんで生きる』か『複業で新しいキャリア構築し100年時代に備える』かの転換期だ」とズバッと言われました
『常在戦場』=サバンナ思考に優れた人は言う事が違います
副業の成功により欧米のようにフリーランスになる人も増えると思います
変化に対し苦痛や恐怖を感じず対応しようとやる気が出るのが若さだと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました