労働なくして生きる価値なし??
小学校3年生の時の担任が「働かざるもの食うべからず」という言葉の説明をしました
「親が働いているから君たちは食べていける」・・これは良いとして
「将来働くために今は勉強しなければならない」
と説いていました
私達の多くはレーニンが不労所得者を非難する際に言った言葉という認識ですが、実際は新約聖書の「テサロニケ人への手紙」の一節に「働かない者は食べる資格がない」が起源のようです
当時、周りを見回してみると意外に労働していないで食べている人は多かったです
・仕事を引退したお年寄り
・働き盛りなのに病気で長く療養中の人
・月極駐車場をたくさん持っており働いてない人
今現在で見ても
・引きこもっている人
・生活保護を受けている人
・従業員に働かせて自分は好きに動いている経営者
・株の配当金で暮らせる人
汗水流して労働してるイメージでない人はたくさんいます
経営者は従業員を働かせ
株主は企業を働かせています
国の制度のお世話になっている人もいます
皆、問題なく食べれています
貧しい言葉
脳科学者の中野信子さんは「働かざるもの食うべからず」が一番嫌いな言葉だそうです
「文化レベルの低い言葉」だと言います
「私はこの言葉が大っ嫌いです」
「陰険で、貧しく、一方的で、考えの浅い言葉」
2チャンネルの創始者のひろゆきさんも「子供の頃、周りは働いていない大人だらけだった」と言います
東京都の赤羽の地区は太平洋戦争から帰ってきた人達の住居として作った街なので、そのまま働かずに暮らしている大人が住み着いている文化だそうです
子供の頃、友達の家に遊びに行くとどこの家も必ずお父さんがいたそうです
仕事をしていない大人だらけで、しかも日々楽しそうで、中央大学まで出て、しかもアメリカ留学までしても「就職しないで生きていく方法」をずっと考えていたそうです
「働かないで生きていく方法」は私の大学の同級生にもチラホラいました
女性ならすぐに結婚して専業主婦になっていました
摺り込まれた「労働はすべきもの」「お金をもらうのだから労働は本来つらいもの」などの言葉に流されず『自分が幸せに生きる為の道』を自分なりに考えた結果だと思います
アリとキリギリス
アリは冬に備えて働きづめで、キリギリスは働かずに歌ってばかりいた
やがて冬になり、アリは働いて貯えた食糧で生きていけるが、キリギリスは餓死してしまう・・・
労働は正義 遊ぶは悪・・・のような話は皆知っています
ただこの話はヨーロッパの一部の国では
「そんなに遊んでばかりいて君は働かないのかい」というアリに対し
「そんなに働き詰めで遊びのない人生で君達は幸福なのかい?僕にはものすごく辛い人生に見える」とキリギリスが主張します
人の言う通りにひたすら働き辛いが安定した人生
自分の好きなことをやるがリスクのある人生
これは『どちらの人生を選ぶか2者選択の話』だそうです
私はこの話を新入社員入社研修でもしています
新約聖書のヨーロッパの国々が『アリが正しくキリギリスは悲惨』に変えたのかもしれません
「こんな生き方は認めない」という昭和型の人はまだ少数いますが
「自分勝手な解釈を人に押し付けてはいけない」
「アリ型でもキリギリス型でも、自分の人生は自分で決める」
「どんな生き方でも食っていければいい」
というのが真理のようです
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました