日本人は運命に比重をおきがち
「こうなる運命だったんだ」
「俺の運命だと思う」
日本人には 運命論者 が多いようです
経営の神様といわれる 松下幸之助さんでさえ「人間90%は運命」と考えていたと言われます
信仰心が非常に強い人はあまり見かけませんが 精神性というものを非常に大切にしている民族に見えます
加えて 使命感 も強いです
そんなところから 一生懸命さ 頑張る ということに価値を見出そうとするところがあります 頑張ることは美しい 尊い と感じている傾向があります
ただ 頑張ることに価値を見出すのは万国共通ではありません 他の民族は「成果」は重んじますが 努力することそのものにはさほど趣をおきません
留学生など そのまま日本で就職すると「成果」とは別に「そのやり方は美しいか否か」が問われる文化に多少戸惑うようです
「そのやり方は日本人は好まないよ」など彼ら彼女らの会話に出るようです
宿命と運命
「運命」と「宿命」は違います
「宿命」はどの時代に どこの国の どの親から どの性別で生まれたのかという自分では変えられないものです
対して「運命」は変えられる 未来は予測はできるが決まってない と私は言われ育ちました
文豪の幸田露伴は
成功者は自己の力として運命を解釈し
失敗者は運命の力として自己を解釈している
と述べています
成功者には自己の力が大きく見え
失敗者には運命の力が大きく見える ということです
運命というものは確かに存在していて人間を幸福にも不幸にもします
一方 個人の力というものも存在していて人間を幸福にも不幸にもしている
「運の悪い人ほど『運命』のせいにしている」
文豪と言われる人たちは時に「運命」について鋭い指摘をします
自己実現の欲求を求める
人間は死ぬまで限りなく満足を求め続ける動物だといいます
マズローによれば
低次元の欲求は「食べたい」「寝たい」などの生理的欲求
その次が「安定した収入」「安全な生活」などの安全への欲求
それが満たされると人間的結合である 親和欲求
次が自我や自尊心が満たしたくなり 承認欲求が生まれてきます
最終的にくるのが お金や地位を超越して ライフワークを求めて 創造的生活 社会的貢献への生きがいを求める 自己実現の欲求です
真の欲求なくして真の満足はない
ヴォルテール
欲求の強さが前進力を生みます 欲求は動物的な低次元のものから 「志」のように高次元なものまであります
高次元な欲求の強さが 運命を変える力を有すのではないでしょうか
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