心にもスーツを身にまとう社会人
「会議では本音が出ない」
「会社では顔色を見た意見しか話さない」
「喫煙室の会話って以外に真理が多い」
「ランチや飲み会にいいアイデアが出たりする」
よく聞くことです
私達は社会に出ると「仮面をつけてる」とまでは言いませんが「オブラートで自分を包む」ような行為を無意識にします
男性がネクタイをしめたり
女性が化粧をするような ほぼ無意識なレベルです
五感のアンテナも「空気読みモード」にセットします
アイアンマンのスーツ着用のように 社会面を身につけます
アイアンマンの顔の部分だけ「パカッ」と開くのが
ランチタイム
トイレで並んだ時(男)
喫煙所
休憩室 などです
部署も 役職も 年齢も 違うもの同士が 一瞬素顔になります
「今の会議 本気で賛成なの?」
「いや うまくいかないよ!賛同しておかないと自分のPJの時やっかいだ」
などと素顔だと恐ろしいことを考えてたりします
組織のレベルが上がるほど「本音と建て前」で和を保つようになります
角度により人の評価は分かれる
本社の東京採用本部にいた頃です
私は入社5年目「次の東京採用本部のリーダーとするか」という流れになりますが
会議では「会社の«コーポレートコンセプト»や≪マインドコンセプト≫に対する共感度が低い」と言われます
どうやら見送りのようだ
「そんなことが評価基準なんだ・・・はいはい・・・」
大学生の前で会社説明するわけだし もっと会社に心酔しているタイプがいい と言う事らしいです
しばらくすると「下のスタッフの評判がいい!東京のリーダーやれ」と言われえます
給湯室で話される女子社員の会話では「あの人しかいないよね」と皆 言うかららしいです
当時の採用企画部の部長が『女性の評価が低い人間はダメだ』という横組織タイプだったことも大きいです
若い頃の私は 会議室の評価は低いが 給湯室の評価は高い 社員だったようです
複雑な心境・・・
企画案が採用されたり 何かに抜擢されたりする時も
「エレベーター内でAが言ってた・・・」
「階段でBにあった時・・・」
「喫煙室で皆が言ってた・・・」
と会議室以外の評価が高かったためでした
「マニュアルがわかりやすいし 実行しやすい」
「学生目線で話すから志望する学生が多い」
「長所を伸ばし 短所はスルーするから組みやすい」
何気ない一言ですべて評価されています
まさに 一事が万事 での評価でした
企業が求めているのは≪正確な情報の把握≫です
質のいい情報ならどこから発信されたものでもいいわけです
形式は形式で重要です
会議はその企業の頭脳が考え抜き カタチにしたものを討論する場です
「会議のために」で身についたスキルは多いです
ただ 加工された情報が混じります
腹を割って
仮面を脱いで素顔で・・・は加工されてない純度の高い情報といえます
福沢諭吉の言葉を最後まで解く
人は平等ではないです
ですが福沢諭吉の言う通りに上下はないと思います
天は人の上に人をつくらず
人の下に人をつくらず
この有名な一節の続きは
されども今
広くこの人間世界を見渡すに
賢き人あり
愚かなる人あり
貧しきもあり
富めるもあり
貴人もあり
下人もありて
その有様
雲と泥との相違あるに
似たるはなんぞや
ただ学問を勤めて
物事を良く知る者は
貴人となり
富人となり
無学なるものは
貧人となり
下人となる
学ばぬ人・教養を身につけようとしていない人
は人を見る目がなく 人のことをとやかく言うことはできないとも言います
人を評価するならそれなりの見識をもてということではないでしょうか
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました