若年期に天恍星がある場合
十干同士の結びつきで形成されている十大主星は『空間の星』で変わらない本質をもっていますが、十干と十二支の結びつきで形成される十二大従星は『時間の星』で時間と共に変わる質をもっています
人体星図に現れた十二大従星で初年期・中年期・晩年期を観ていきます
青年期のエネルギーの天恍星は「エトランゼの星」と呼ばれ、自立や反発反抗などで親元を離れる夢多き星です
夢とロマンを追いながら暗い世界から明るい世界に動こうとします
異性を美化するのも特徴で、孤独なほど光を発する星です
若年期に天恍星があるのは順当といえます
離郷の星なので、親元を離れるのは早いほど運気が上がりますので、二十歳くらいまでに生まれ故郷を離れるのが理想です
学生寮に入ったり、海外留学したり、親戚の家に預けられたり親との間に距離があり、寂しさを心に秘めながら育ちます
何らかの理由で親元を離れられないと、不平不満の多い初年期になってしまい中年期にも悪影響が出ます
新しい土地での生活は苦労も多いですが、素質は大いに伸び、多感な性格が花開いて仕事に恋に夢多い青春を謳歌します
子供時代もませている感じで、大人びており、親に対する反発反抗心も早くに目覚めます
早熟で恋愛経験も早く、異性を美化するので善悪判断がつきにくく、恋愛トラブルも起こしやすいです
生真面目なタイプと異性をクルクル変えるタイプかで両極端です
頻繁に異性を変える人でも理想の相手に出会うとピタッと止まります
早くから異性に興味をもつわりには結婚は遅い方です
何かを始める時は内容よりまず道具から揃えるところから入る特徴があります
天恍星が2つ以上あると、極端に真面目か逆に数多くの恋愛を繰り返し、異性関係がかなり豊富になります
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中年期に天恍星がある場合
中年期に天恍星があるのも順当といえます
大変ロマンチストで、仕事にも家庭にも夢をもち続けます
大風呂敷を広げたように夢が多すぎて、人生の放浪者になりやすいです
夢を広げ過ぎると現実を見失いやすくなりますので、夢を発散させる場や趣味が必要です
天恍星は辛いことを明るさで隠せる良さがあり、夢の中で燃焼し苦しさを脱却するのが上手く、決してめげません
夢を与える職業につくとやりがいを感じ、華やかな商売でもよさが出ます
離郷運は単身赴任や海外赴任などであらわれ、仕事や家庭に縛られる中年期ではなく、開放型の生活になりやすいです
クリスマスやお正月を一人で過ごしたりしますが、そうした孤独は気にせず、明るさときらびやかさの中に孤独を隠します
長年勤めた会社を突然辞めたり、異性関係のトラブルには注意が必要です
晩年期に天恍星がある場合
晩年期に天恍星があるのは矛盾といえます
とても優雅な老後で『無冠の太夫』といい、名誉や名声に拘らず精神的な満足度を追い求めます
年寄りになってから若さがあり『青老』=青年のような老人で「老人は愚痴が多い」と言われますが、天恍星は無縁です
若者に好かれる若々しいお年寄りで、華やかなお年寄りでもあります
若い時に真面目であるほど恋愛問題を起こしやすいです
老後でも心身ともに若いので、80歳でも結婚したりします
一ヵ所に長くとどまることを嫌い、年をとってから長年住んでいた場所から離れたりします
定年後に海外移住したりしますが、普通は年をとったら動かないのが無難ですが、天恍星の場合は動いた方が楽しいのです
また旅行好きで、国内だけでなく海外にも平気で足を延ばし「環境を変えたい」「視野を広げたい」という欲求が根底にあり、それが若さの秘訣です
仕事も晩年まで続ける人が多いですが、それより実務を離れた風流の世界に関連した趣味をもつ方が運が安定します
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました