バーナム効果とは
バーナム効果とは性格診断などで、誰にでも当てはまるような曖昧な記述や発言を見聞きした際に「自分のことをずばりと言い当てている」と思ってしまう心理を指します
「好き嫌いを隠すところがありませんか?」
「これはいいことを知ったと思ってもなかなか行動に移さないところがありますね」
と誰にも当てはまるようなあいまいなことを言われ「この人私の性格をわかってる」などと思い込んでしまうことです
そう思うと、つい自分から悩みや自身の性格などについて詳しく話してしまいます
人は大なり小なり何かしらの悩みを抱えているもので「悩みがありますね」などの問いかけは誰にでも当てはまると言えるます
「この人は私のことを理解してくれている」と認識してしまい、その人との心的距離を縮めたり、好意を抱いたりするようになると考えら、バーナム効果には「確証バイアス」が関係しているようです
確証バイアスとは「認知バイアス」の一種で、バイアスとは日本語では「偏り」という表現がふさわしいとも言われています
確証バイアスとは、自分にとって都合の良い情報だけを無意識的に集める一方で、不都合な情報を無視したり集めようとしなかったりする傾向のことを指します
この確証バイアスのわかりやすい事例として『占い』があります
商売で占っている場合活用されるバーナム効果
占いを商売にした場合、まず相手に「信じるに値するか?」という疑問を払拭させなければなりません
占う方は誰にも当てはまりそうな曖昧な言葉を投げかけて『信じるモード』にしたいところです
バーナム効果を織り交ぜながら占術の分析結果を伝えていきます
心の距離が縮まれば伝えやすくなりますが、疑り深くなっているとなかなか相手が受け入れてくれません
占術で分析したままを伝え、真実を述べても拒否されたり、不快な気分になり心を閉じられたりしたら商売になりませんから、聞く耳を持ってもらうためにバーナム効果は効果があります
鑑定してもらう方からすると、ストレートな真実が伝えられない場合もあります
「どんな不快な真実でも受け入れますのでハッキリ伝えてください」という姿勢が大切になってきます
聞きたくないものは聞かない特性が自分を見余る
算命学などは不快に感じるほどの真実を伝えてくる場合が多いです
確証バイアスで説明しましたが、自分にとって都合の良い情報だけを無意識的に集める一方で、不都合な情報を無視したり集めようとしなかったりする傾向が人にはあります
ようは
聞きたくないことは聞かない
見たくないものは見ない
考えたくないものは考えない
というクセがあります
占ってる方に「この人こう言ってほしいんだな」と見抜かれると、耳障りのいい言葉だけ言われていい気分になり、本当に大事な苦言を話されなかったりします
思いのほか人は真実を受け入れません
素直に聞く人も「ああこれが俺の性格なのか・・・」とネガティブになったりします
占術を活かすことは意外に難しい面があります
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました