好奇心旺盛は脳が老化しにくい
私の母親はよく老後に備えて「貯金と貯筋をしておけ」と言っていました
お金以上に筋肉が衰えた老後は辛い・・・と自覚したんでしょう
これを主張する人は多く、特に足の3種類の筋肉と腹筋はマストのようです
会社でも60代の人にGWの予定を聞くと「家にずっといる」という人と「山登りに天体観測!毎日やりたいことがたくさんある!」というアクティブな人も多いです
好奇心の旺盛さと脳の老化は明らかに関係がありそうです
寿命は延び続けると思いますが、30歳から脳の萎縮が始まるのは変わりません
100年となれば『人生後半の脳の機能のレベル』は非常に問題になってきます
知り合いに革製品の職人の90代のおばあさんがいます
全て自分でデザインから製作まで行っています
デザインからですから脳は0から1を生み出す『ゼロイチ脳』でAIにはない機能です
街を歩いて新しいデザインのヒントを見つけることが非常に楽しいようです
もちろん作る速度は遅くなってますが「まだまだ作りたいものがたくさんある」そうで、脳はフル稼働している様子です
ある程度の年齢になるとテレビばかり見ている人もいます
テレビは一方的に情報を押し込んでくる装置などで、好奇心も創造性も働かなくなります
人生後半戦の脳の機能格差はよく観察しなければと思います
やりたいことが多い方が脳は若い
自分から好きで始めたことは脳が『作業興奮』という状態になり、神経細胞も伸び、かなり活性化した状態になるそうです
「○○したい!」という欲求の強さはテストステロンも多く分泌し、脳にも身体にも若返り効果があるそうです
「食欲の強い老人は、食の細い老人より長生き」と言いますが、欲求の強さは大事です
「やりたいことがある」うちは脳は若い状態のようです
「仕事が全てで生きて来て、定年後は趣味のなく家でテレビを見ている」とやりたいことがたくさんある人とでは、脳機能の差が開くばかりだと思います
人間には新しいことを知りたい『習得本能』があり、伝えたいという『伝達本能』の中には作品をつくったり、絵や写真などもあります
「知りたいという欲求もない」
「やりたいものもない」
「行きたいところも食べたいものもない」
は老人脳になりかけかもしれません
やりたいことが多いマインドは『ヤングハート』と呼ばれ、これがあるうちは若いと言えそうです
100年時代は若さ格差の時代
たいへん若い脳機能また体力を持った高齢者 を『スーパーエイジャー』と呼びます
スーパーエイジャーとは「歳をとっても、実年齢よりはるかに若い人々と同程度の記憶力や認知機能を持つ80歳以上の高齢者」だそうですが、アメリカではかなり研究が進んでいるそうです
米国医師会の論文によれば、80歳以上の高齢者の中でもスーパーエイジャーは一般的な高齢者と比べ大脳皮質が厚かったそうです
記憶力テストで50~65歳の年齢層と同程度を得点した80歳以上の高齢者をスーパーエイジャーと定義し、調査ではスーパーエイジャーは平均的な同世代に比べて脳の萎縮した量は約半分だった そうです
運動にも積極的で何らかの運動をしており、同世代に比べれば格段に肉体が違います
先進国は高齢化が進んでいますが、パラリンピックの他にも、シルバーオリンピックも必要かもしれません
記録に挑戦し続ける気満々のシルバー世代をもっと応援するべきだと思います
長寿が進み、少子化も進み様々な社会の仕組みが変化を強要されています
「役職定年なんてひどい」
「年金支給が70歳?いつまで働かせる気だ!」
「45歳で早期退職制度?辞めろってことじゃないか!」
「終身雇用は維持できない?最後まで面倒を見ろ!」
長くなった人生をいつまでも昭和モデルで考えないで、新しい生き方を創る過渡期に来ているようです
長くなった人生を老人脳で生きるか、ヤングハートで生きるか・・・周りのシルバー層をよく観て自分の老後スタンスを決めるべきだと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました