人は仮面をもつ
幼稚園や保育園に行きだすと、子供は独自の社会性を身につけます
同学年の子供たちが一気に増えるのでここからが社会参加といえ、人と比べることにより自分のことがわかり始めます
ルールに従うこと
共感しあえる喜び
人それぞれの感性
友達の作り方
攻撃してくる相手からの守り方
社会の基礎中の基礎を学び始めます
自分の家から出ることにより外ずらができてきます
友達に見せる顔・教師に見せる顔・親に見せる顔と、外ずらの種類も増えていきます
だいたい20年前後の学習期を過ぎると自立して社会に出ていきます
学校は知識の習得だけでなくて集団行動を身につける意味でなくてはならない存在です
敵を創らないように笑顔を身につける
除外されないように短所は隠そうとする
集団行動に溶け込むためにルールは守る
その為に独自の仮面を身につけるようになります
社会に出る時に身につけるペルソナ
仮面を身につけるというと「二重人格」とか「偽りの顔」などと捉える人がいますが、学生服に着替えたり、ネクタイをしたり、化粧をしたりするレベルの変化です
大きな組織で生きる人ほど仮面は立派になります
1人で山奥で猟師をしているなどの場合、ゆるい仮面になります
裸で街に出る人がいないように、きちっとした身なりからラフな身なりの差はあれど『人間社会に参加する仮面』は皆が身につけます
「あの人は家ではどんな顔何だろう?」
「子供にはどんな顔で接しているんだろ?」
と社会面の顔しか見ていないと、仮面をとったらどんな顔か興味が湧きます
環境にもよりますが、この仮面が脱げなくなってしまった人もいるようで、家族であっても仮面のまま接しているようです
家の中でも仮面をとれない窮屈な家庭環境もまれにあります
長く続くと、仮面がそのまま顔になってしまい、仮面のまま生涯を送ることになるそうです
人には寛げて素の自分で生きることのできる環境が必要です
「結婚前はきちっとした人だと思ったが、家ではだらしない」
「外ではいい子だが、家では我がまま」
などはありますが、ある意味自然なことだと思います
仮面をもたないとは、服をもたないと同じ意味になります
八面観音
八面観音という8つの顔をもつという観音像があります
『八重人格』ではなく、8人の自分がいろいろ議論して決断をしているというもののようです
なんかこんな映画かドラマありましたね?
8人といっても圧倒的に強い1人がいてすぐに決まる場合もあれば、8人がそれぞれ意見を出し合って民主的過ぎて決定が遅い場合もあります
独裁主義も民主主義も、それぞれ長短があります
八面の内容は算命学で観ると
①主となる中心の自分
②親の影響でつくられた自分
③欲求・嗜好から生まれた自分
④社会参加によりつくられた自分
⑤家庭をもってからつくられた自分
⑥初年期の自分
⑦中年期の自分
⑧老年期の自分
となっています
様々な顔を使い分けるから人生をスムーズに生きていけるとも言えるし、迷いも多くなるとも言えます
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました