幸福を目指す人間
「働かざるもの食うべからず」という言葉がありますが、支配者の都合の良い貧しい考え方です
戦争に負けてからの日本人は「勤勉は美しい」という思考が摺り込まれていますが、これも国にとって都合のいい思考です
勉強するために生きてるのではなく、働くために生きているのではなく、幸福になる為に生きているのが人間です
幸福になる為に勉強し、幸福になる為に働いています
勉強したから社会で活躍でき、働くからお金でいろいろな幸福を得ることができます
幸福は基準がなく、知能でなく知性で考えるべきものです
お金がたくさんあることなのか?
いい学歴を積めば幸福か?
好きな人と一緒になれるのが幸福か?
出世すれば幸福か?
まったく基準がありません
初めてスマホを買ってもらった子供は幸福に満ちた顔をしていますが、すぐに当たり前になり幸福感は消えてしまいます
幸福を追い求めることは非常に難しく感じることが多いです
実現した時が幸福ではない
家や車を手にした時が幸福のピークではないそうです
ショールームに見に行って、比較検討して、あれこれ未来の空想をしている時がもっとも幸福物質のドーパミンが出るようです
デート当日よりもデートを企画しているとき、マイホームを手に入れた後よりも、マイホームについて思いを巡らせているときにドーパミンは分泌されるとのことです
ドーパミンはエネルギー消費を避け怠惰になりがちな私たちの意識を、外部環境に向けて行動させるための神経伝達物質で、ドーパミンが出るとその瞬間は多幸感で満たされるため「快楽物質」と捉えられていますが、正確には人間に行動を起こす動機を与える「期待物質」です
ギャンブル依存症が注目を集めてますが、ギャンブルが止められず賭け金が高額になっていくのも、一度得た快楽は脳にとって想定内となって、新たな期待に向けたドーパミンは賭け金を上げていかない限り分泌されなくなるからです
『一度得た快楽は脳にとって想定内となる』では幸福を求め続けることはきりがありません
幸福は現実世界のものばかりでもない
「宝くじなんてあたらないのになぜ買うの?」と同期の女性に聞いたことがあります
「買ってから○億円あたったらなにしよう?と夢を膨らませている期間がすごく楽しい」と言われました
私も成田空港まで30分のところに赴任していた時は本当によく海外旅行に行きました
行く前に、あれこれ空想してワクワクしている時が一番楽しく、帰ってきて成田空港に降り立つと、いつも虚無感を感じたのを覚えています
『思いを巡らせているときにドーパミンはもっとも分泌される 』のであれば、現実の実現の前がもっとも幸福といえます
空想で幸福考えることができるのであれば、思いを巡らせる時間を増やすことで幸福はいとも簡単に得られるようです
年齢が進むにつれ『夢を見るより現実に足をつけて歩む』と考えるようになりますが、いつまでも夢を見ている人がもっとも幸福かもしれません
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました