人は幸福になる為に生きている
あらゆる生物は食べる・排出・寝るという行為で生命維持をし、子孫繁栄で次の生態を生み出すことしかプログラミングされていません
大脳が異常に発達してしまった人間だけは「生きる意味」「生きがい」などを考えて求めたりします
「何か目的をもち、それを実現するのが人として生まれた意味だ!」などという人もいれば「人生は壮大な暇つぶし」という人もいます
『世の中に真実はなく、解釈があるだけ』なのかもしれません
あえて共通の生きる目的を上げるとすれば『幸福になることを求めている』と言えそうです
我々人間は「自分は何のために生まれてきたのか?」などを考えたりするし、人それぞれいろいろなことを生きがいにしようとしますが、幸福を求め不幸を避けることは皆、求めていることのようです
科学的に見た幸福は?
幸福を科学的に見た場合、幸せホルモンと呼ばれているのは「オキシトシン」「セロトニン」「ドーパミン」「エンドルフィン」 がわかっています
オキシトシンが分泌されている状態では、 幸せな気分になる ・不安や恐怖の感情が減る・ 怒りやイライラの感情の緩和・ 穏やかになる ・愛情深くなる ・ストレスが緩和する ・癒される・ 他者への信頼が増す ・他者への共感性が増す ・社交的になる・ 好奇心が高まる などといわれています
モベリ教授は「 オキシトシンを中心とする生体内システムを安らぎと結びつきシステム」と呼んでいるます
オキシトシンの分泌を促すものは、 肌の触れ合い ・抱擁やハグ ・性交渉 ・愛撫 などの直接的触れあいが分泌を促します
ペットをなでたり、肌触りの良いものを触ったりでも分泌されるようです
セロトニンは、安心感など精神を安定させ、自律神経を整え、ストレスを軽減させる働きがあり、食欲にも深く関わっています
セロトニンは安心感とリラックスの鎮静系の神経伝達物質といわれておりますが、東アジア圏、特に日本人はセロトニンが少ないと言われていますね
セロトニンが増えると 安心感が増える ・リラックスできる ・精神の安定・ 頭の回転が良くなる・ 幸せを感じる・ 自律神経が整いやすくなる ・ストレスを軽減する・睡眠の質の変化 などの効果があるようです
セロトニンの分泌を促す行動は、日光を浴びる・食品を摂る=バランスよく食事を取る・ 感動などの喜ばしい感情・良い睡眠 ・心地よい触れ合い ・癒しの体感 =温泉や旅行 などです
ドーパミンはやる気が出る、気持ち良い、心地よいなど意欲や快楽に関係しています
ドーパミンの効果は、幸せを感じる ・ワクワクする・ ポジティブになる ・行動したくなる・ 達成感 ・興奮する・ 楽しみになるなどです
ドーパミンの分泌は目標の達成 した時などに分泌されます
美味しい食事・ 報酬が得られるとき・ポジティブになるとき・目標を達成し褒められたときにドーパミンの分泌が促されます
ただし、ドーパミン分泌による幸福感は長続きしないようですね
エンドルフィンはモルヒネと似たような作用があり、幸せや幸福感を感じる特徴とモルヒネの6.5倍の鎮痛効果があるようです
エンドルフィンの効果として、気分の高揚・ 幸せや幸福を感じる・ 集中力の向上・ 記憶力の向上 ・鎮痛効果 などです
エンドルフィンの分泌は、痛みがあるとき・ ストレスがあるとき ・運動 ・辛いものを食したとき ・スキンシップ・ 美味しいものを食べたとき・ 満たされたときに分泌されるようです
①愛情と思いやりのオキシトシン
②安心とリラックスのセロトニン
③やる気のドーパミン
④高揚のエンドルフィン
の4つを意識してみるのも幸福につながりそうです
ブータンの幸福度急降下
南アジアにあるブータンは「世界一幸せな国」として有名でした
国民が皆一様に「雨風をしのげる家があり、食べるものがあり、家族がいるから幸せだ」と答える姿が報じられておりましたが、ブータンは2019年度は156国中95位に急落しています
理由はスマホの普及などで『他国と情報が入り比べるようになった』からのようです
「かつてブータンの幸福度が高かったのは、情報鎖国によって他国の情報が入ってこなかったからで、情報が流入し他国と比較できるようになったことで、隣の芝生が青く見えるようになり、順位が大きく下がった」 ようです
そもそも人の不満は「人と比較する」ことから発生することが多いです
私達は無人島に1人でいるわけではないので、比較する気がなくとも人との差が目に入ってきます
情報民主主義の現代は様々な情報がどんどん入り込んでくるので、比較する気が無くとも比較して不幸感を味わうこともあるかもしれません
これからの時代は『自分軸をしっかりもつ』ことが大切になってくるかもしれませんね
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました