自己投資の重要性
前回の「教育とは何か」の続きになります
日本人は労働と聞かれると
「勤勉に協調性をもって務めること」
「お金を得るために働かなきゃならない」
「学校出たら次は就職」
という感覚で労働を捉えていますが、米国では『労働投資』=労働市場に自分という資本を投入して給料というお金を得るという考え方です
だから自分という資本の価値を上げる為の学歴・資格取得・学びになります
お金に余裕ができると
金融市場にお金という資本を投入し、お金にお金を稼がせる『株式投資』
不動産市場にお金という資本を投入し、土地にお金を稼がせる『不動産投資』
を行います
この2つの投資は現実的に、労働投資より大きく稼げます
ネット(YouTubeなど)を活かしたり、本を出しての印税や特許などの『権利投資』は知恵のある人は活発に行います

日本人はまだまだ投資に熱が低いです
貯金の金利が無の状態になっても銀行貯金がメインです
欧米は「貯金は無駄!お金を増やすなら投資」という思考です
日本人の貯金をS&P500や全世界株式などに投入すれば、かなり日本人の資産は増えると思うのですが、安全資産の貯金が主流です
ただすべての出発点は『労働投資』からになり、自分に投資して稼げる資本にしていきます
この辺を知っている・実行しているで『貧乏父さん金持ち父さん』にあるように、もつ者と持たざる者の格差が広がっていきます
知っている・知らないの知識格差は非常に怖いものがあります

教育に投資する
大学時代の経済学で『富は知のないところから知のある方に流れていく』と教わりました
当時は言葉をおぼえただけで、どう実践するかは全くピンときませんでした
アダムスミスが国富論で「社会の仕組みは金持ちが有利になる仕組みで創られている」と言ったのを教わっても、やはりピンときません
「教育なんて大して重要じゃない!」と思ってしまいますが、長い年月社会の荒波にもまれているうちに「こういうことか!」とわかるようになります
頭脳明晰な人は聞いた学生のうちに理解できるのでしょうが、私のような凡人は理解するまでに時間がかかります
教育をただ受ければいいというものではありません
前回話した
子供に魚を与えれば一日食べていける
子供に魚の釣り方を教えれば一生食べていける
も、もっと教育すれば
たくさん魚を捕れれば売ってビジネスができる
さらに資本投入して大きな船を手に入れればビックビジネスができる
なります
この知識の差が『教育格差』だと思います

知識弱者と情報弱者にはしたくない
「○○のスキルを身につけて将来は■■になりたい」と進学する人と
「まだ就職するのもやだし、とりあえず進学するか」と進学した人とでは、卒業時点でのレベルが違ってきます
親からすれば前者の方が教育投資した甲斐があります
やはり教育投資するなら『志の高さ』は重要です
世の中、知っているか知らないかで大きく差がつくことが多いです
『知識強者と知識弱者』『情報強者と情報弱者』では、年代を重ねるごとに格差ができてきます
学生時代の勉強はイマイチでも、働きだすと知識欲が旺盛になるタイプの人もいます
このタイプの人は、自分で自分に投資して自分という資本の価値を上げていきます
日本人は世界でも希少な気質があり「お金儲けは汚いこと」という謎の意識がありますが、世界での人のランクの基準は『稼げる人か否か』が圧倒的に多いです
稼げる額に稼ぎ方が正しいか否かで人の価値が変わってきます
学習投資したことがストレートに収入に直結するとは限りませんが、全体的に見れば学習投資した方が稼いでいます
また、マネーリテラシーは学校では教えてくれませんので親の領域になります
ここの知識の差は、親の金融知識の差につながりそうです
「一代で多くの財を作った」という人もおりますが、背景には親の教え(反面教師含む)があります
私から見ても「そんな小さな子供に、そんなに教育投資するの?」と思うこともありますが、やはり親の教育への熱量・企業の人材育成への熱量は時間がかかっても、後で大きな富の格差となっていくようです
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました
