生存機能と快楽
人間が生存していくうえで必要な機能は快楽で誘発されるようになっています
例えば肉体の成長・維持には食物を取り入れなければなりません
美味しいものを食べるという行為は脳から快楽物質が出るよう出来ています
いちいち教えられなくても本能的に行動するようにプログラムされているのです
種の繁栄も快楽物質に誘発されます
人間は大きく発達した大脳により制御ができますが、他の動物は奪ってでも食べ、考えずに種を増やしていきます
「これ以上食べると太ってしまう」
「学生なんだから子供はつくれない」
などの制御が効くのは人間だけです
食の快楽・睡眠の快楽・性の快楽・・・生存機能はこれだけでもないのです
人間独自の本能
『遊ぶ』は高等生物だけにある欲求です
遊びは狩りの仕方などを学習することにつながる習得本能で、ボールを獲物に見立てて追いかけたり、物を投げるなどがそれにあたります
子供などは勉強は強要しないとしなくても、遊びは言われなくても何時間でもします
制御が必要な快楽です
また集団行動をしていた人間は『集団の輪を乱す行為』『集団を危険にさらす行為』『集団を悪い方に導く行為』などに対して攻撃する本能があります
これも脳から快楽物質が出ます
「組織のルールを破る行為」
「組織の業績を悪化させる行為」
他にも報道番組を見ながら
「政治家の不正行為」
「企業の不祥事」
「芸能人の不貞行為」
「ドライバーなどの事故」
「子供の虐待」
などにも『正義という名の攻撃』をします
この正義の攻撃も脳から快楽物質が出るので、無意識に攻撃対象を探している場合があります
そもそも自分と関りが無いのに攻撃する対象を常に求めているのは『正義中毒』と呼ばれます
会社組織で攻撃対象を無意識に探す
報道番組で攻撃対象を無意識に探す
などの行動です
『遊ぶこと』『正義感を振り回すこと』も定期的にセルフチェックをし、制御する必要があります
正義も暴走すると迷惑
「正しいことを言っている」
「悪を批判している」
は、その度に脳から快楽物質が出るので中毒になりやすいので無意識に攻撃対象を探し、同じ仲間がいたりするとさらに正義中毒が炎上します
「口うるさい奴」
「自分に関係ないことなのに・・・」
「また説教か・・・」
と知らぬうちに周りからそう見られたりします
組織の秩序やモラルを守るために言うべき時は言うべきですが、過剰にならないように制御が必要です
私達の脳は石器時代から変わっていないのに、周りの環境は大きく変わってしまったので、定期的にチェックしないと快楽物質に流された行動になってしまう恐れもありそうです
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました